フローリングの向きを決めるポイントは?

フローリングの向きを決めるポイントは?

フローリング

フローリングは同じ素材を使っていても、貼る向きによって部屋の雰囲気が大きく変わります。そのため、貼り方は慎重に決める必要があるのですが、その際にどのような点に気を付けておけばよいのか、分からないという方は少なくないのではないでしょうか。

そこで以下では、フローリングの向きを決める際に知っておきたいポイントについて見ていくことにします。リフォームなどする際の参考にしてください。

<今回の記事のポイント>
・フローリングの基本的な貼り方は部屋の長手方向と並行して貼ること
・ヘリンボーン調など変則的な貼り方で個性的な空間に
・無料サンプル請求でフローリングの実物を確かめることが大切

更新日:2023/10/21
初稿:2022/10/17

<目次>

・フローリングの貼り方(基本編)
・フローリングの貼り方(応用編)
・おすすめのフローリングの貼り方
・実物を確認することの重要性

フローリングの貼り方(基本編)

はじめに、フローリングの基本的な貼り方について見ていくことにしましょう。必ずしも基本通りに貼るのが正解というわけではありませんが、応用的な貼り方を理解する上でも、まずは基本をしっかりと頭に入れておくことが重要です。

フローリングは、「部屋の間取りの長手方向と平行に流れるように貼っていく」というのが基本的な考え方です。部屋もフローリング材も長方形であるケースが殆どですので、両者とも同じ方向になるようにフローリングを貼ることで、すっきりと違和感のない空間を演出できるようになるのです。そのため、特に強いこだわりがないのであれば、フローリングは長手方向に貼るようにすればまず間違いはないでしょう。

木目や幅を揃えるとよりスッキリして見えます。

フローリング

フローリングの貼り方(応用編)

フローリング画像

何事にも基本と応用があるように、フローリングについてもあえて長手方向ではなく短手方向に貼った方がよいケースもあります。ここからは、応用編として、そういったケースについて見ていくことにしましょう。

空間の一体感を演出したい場合

フローリングを短手方向に貼った方がよいケースとしてまず挙げられるのが、複数の部屋を一体的な空間として演出したいという場合です。

リビングとダイニングを一続き空間として見せたいのであれば、それぞれの部屋のフローリングの向きは統一しておいた方がよいでしょう。たとえそれによってどちらかの部屋のフローリングが短手方向に貼ることになったとしても、空間の一体化というメリットを重視するのであれば、必ずしも基本通りに長手方向にする必要はないのです。

フローリング

狭い部屋を広く見せたい場合は目の錯覚を利用して狭い部屋を広く見せるために、あえてフローリングを短手方向に貼るというやり方もあります。

例えば、横に長い部屋に短手方向に貼れば、手前から奥に向かって何層にもフローリングが続いているように見え、実際よりも奥行きがあるように見せられます。もちろん、それによって部屋が広くなるわけではありませんが、視覚的に部屋を広く見せることによってリラックスしてくつろげるようにもなりますので、この貼り方は平米が小さい狭小住宅などにも応用できるでしょう。

フローリング

異なる空間をつなげたい場合

リビングと廊下をつながっているかのように見せたい場合には、例えばどちらかが短手方向になったとしても、両方のフローリングの向きが同じになるように貼るというのがセオリーです。リビングと廊下を分けるためにその間に見切り版を設けるというのが一般的ですが、このようにそれぞれのスペースをつなげて見せたい場合には、そういったものもあえて取り払ってしまうのがおすすめです。

同じようなケースとして、リビングとバルコニーをつながった空間として見せるべく、短手方向になったとしてもバルコニーがある方向に向かうようにフローリングを貼る場合もあります。

フローリング

水回りに貼る場合

洗面所やトイレなどの水回りスペースにフローリングを貼る場合には、それほど貼り方を気にする必要はありません。そこまで広くない場所だけに、どの向きに貼ってもそれほど印象は変わらないからです。ただし、つながっている部屋や廊下がフローリングになっているのであれば、そこと断絶したような印象を与えないようにするために、同じ方向になるように貼っておいた方がよいでしょう。
フローリング
なお、水回りにフローリングを貼ると、水滴などによってダメージを受けてしまうおそれがあります。フローリング材は必ずしも水に強い素材ではありませんので、もしどうしてもそうしたいという強い希望がないのであれば、クッションフロアーやラミネートフローリングのような高い耐水性を有する床材を敷く方がよいかもしれません。
ラミネートフローリング

LDKに貼る場合

LDKはフローリングの貼り方について、もっとも頭を悩ますことが多い場所です。なぜなら、入口からの方向や、掃き出し窓やバルコニーへの方向、リビングダイニング空間の方向、キッチンの方向など、貼り方を決める上で考慮しなければならない要素が多くあるからです。

これらの要素をすべて勘案していると、いつまでたってもどのように貼ればよいかが見えてきませんので、LDKのフローリングの向きを考える際には、はじめに考慮すべき要素をピックアップした上で、それらの優先順位を決めるというのが重要になります。

フローリング

なお、LDKの中でも一続きになっていることが多いダイニングやキッチンですが、特にキッチンについては、先ほどもお伝えしたように水分や油分が多く付着する場所でもあります。そのため、場合によっては耐久性が高く掃除もしやすいといったフローリングを選ぶことが必要かもしれません。弊社でも最近人気急上昇のラミネートフローリングの床材にしてしまうというのも一つの方法です。

ラミネートフローリングの中には、「KRONOTEX」のように一見すると本物の木と区別がつかないような精巧なデザインの商品もありますので、そういったものを選択するのでもよいでしょう。

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おすすめのフローリングの貼り方

次に、様々な視点に立っておすすめのフローリングの貼り方について見ていくことにします。
 

・廊下にフローリングを貼る場合

廊下は奥行きがあるスペースだけに、変にこだわらずにセオリー通りに長手方向に沿ってフローリングを貼るというのがおすすめです。特に、玄関につながる廊下はその家で暮らす住人だけでなく、外からやってくるゲストなども目にするケースが多い場所なので、長手方向の自然な貼り方にしておいた方が無難です。

フローリング
廊下のフローリングの向きが決まれば、そこにつながっている部屋の貼り方についても自ずと選択肢が限られてきます。例えば、廊下とリビングを一体として見せたいのであれば、廊下と同じ向きになるようにリビングにフローリングを貼るとよいでしょう。
フローリング

・部屋ごとにフローリングの向きを変える場合

部屋ごとに雰囲気を切り替えたい場合に、わざとフローリングの向きをばらばらにするという方法があります。ただし、それだけでは十分ではありません。フローリングの境目があいまいだと、かえって空間のイメージがぼやけてしまって、印象が悪くなってしまう恐れがあるからです。

部屋ごとのメリハリをきちんとつけるためには、ドアの下などの部屋と部屋の境界部分に見切り板を設置するというのがおすすめですそれによって空間を分ける効果が得られ、そこを境にフローリングの向きが変わっても違和感なく見えるようになるというわけです。

フローリング
なお、見切り板を設置する場合は、なるべく薄いものを選ぶようにしましょう。厚い板を見切り板に使ってしまうと、室内を移動する際に躓いて転倒してしまうこともあるからです。特に、高齢者や身体の不自由な人がいる家庭の場合は、室内での事故をさけるためにも、できる限りバリアフリーな環境を整えるようにする必要があります。
 

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・凝ったデザインのフローリング材を用いる場合

フローリング材には、定番の木目調のほかにも、実に様々なデザインのものが存在しています。それらの多くは、セオリー通りの向きで貼って問題ないのですが、中にはそれだと見た目に違和感を覚えるようになってしまうデザインのものがあるという点には注意しなければなりません。

例えば、ヘリンボーン調のフローリング材は、長手方向に沿って貼るとデザインの主張が強くなりすぎてしまって、貼り終わってから後悔する羽目になりかねません。そういった事態を招かないようにするためには、複雑なデザインのフローリング材を使用する場合は、印象を少し弱めるために、わざと長手方向ではなく短手方向に貼るというのも選択肢になってくるでしょう。

ヘリンボーン

上記写真はシネアチークのヘリンボーンになります。書斎にヘリンボーンを合わせるあたりがおしゃれでかっこいいですよね。シネアチークの赤みを帯びた色合いが美しくカジュアルにも見せてくれるので、大人の雰囲気にぴったりです。高級材としても知られ、酸化しにくく、耐水性もあるのでキッチンや脱衣所などにも向いています。

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フローリング

実物を確認することの重要性

フローリングを検討する際に、しばしば画像だけを見て使用するフローリング材やそれを貼る向きなどを決定するケースがありますが、それだと実際の見た目は完成してからでなければ分かりません。画像はあくまでもイメージでしかありませんので、それだけに頼って意思決定をしてしまうと、完成した部屋を見た時に「思っていたのと違う」や「こんなはずではなかった」ということになりかねないのです。

そのような不幸な事態に陥らないようにするためには、必ず実際のものを見て使用するフローリング材やそれを貼る向きなどを決める必要があります。

フローリング選び
例えば、フローリングの専門店であるライフアップフロア(LIFE UP FLOOR)であれば、オンラインフォームを利用して、無料でサンプル請求をすることが可能です。弊社のホームページにはバーチャルショールームが用意されていますので、まずはそこを訪れて自分のイメージに合うフローリング材を絞り込んだうえで、サンプルを取り寄せて実物が本当にイメージと合っているかどうかを確かめるようにするとよいでしょう。

なお、フローリング材を取り扱っている業者は数多くありますが、高品質でデザイン性に優れたものを選びたいのであれば、ライフアップフロアのような専門店を利用するのがおすすめとなります。

こちらのお店であれば、カリンオークチークウォールナットカバメイプルパインカラマツヒノキスギといった無垢フローリングから、ラミネートフローリングのKRONOTEXなど数多くの素材の中からニーズに合うフローリング材を選ぶことができますし、自分だけではどのような向きで貼ればよいのかが分からないという場合には、専門的な知識やスキルを有するスタッフに相談することも可能です。

フローリング材や貼る向きを決めるのは意外と大変ですので、困ったら一度ライフアップフロアに問い合わせてみるのもよいかもしれません。

リビング フローリングの画像

自分のイメージに合ったフローリングを実現しよう

フローリングを貼る向きを決める上で、頭に入れておきたいポイントは、貼る場所や室内の空間の見せ方などによって実に様々であり、それらをすべて考慮するというのは、専門家でも必ずしも容易なことではありません。部屋のイメージや空間の用途、生活スタイルや習慣によっても最適なフローリングは異なります。その中でも自分達の好みがあったり、理想のインテリアにするとなると専門家と一緒に相談しながら進めていくことが近道になります。
もし、どのように貼ればよいか分からなくなってしまったような場合には、ライフアップフロアのような専門店に問い合わせてみてください。個人だけでなく、法人として会社や施設、店舗の空間演出など、コンセプトに沿ってご提案させていただきます。

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