無垢フローリング【オーク】

オークとは?
オークとは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹のナラ材の総称で、北半球の温帯地方に多く分布しています。厳密には日本のナラよりも木目が荒く白っぽいのが特徴です。ヨーロッパでは神聖な木として崇められ、英国では「森の王」と呼ばれてきました。木目も美しく、丸太を柾目で木取りをした場合のみに現れる、「虎斑(とらふ)」と呼ばれる個性的な斑があります。虎の毛並みに似ている様から虎斑いう名がついていますが、樹木の中心部分から放射線状に栄養分を蓄えている部分のため光沢があり、銀色にも見える事から「銀杢(ぎんもく)」とも呼ばれています。
経年変化により、褐色に変化していきますが、色付き方は比較的穏やかな樹種です。硬く頑丈で耐久性があるので、反りや歪みが少なく安定している木質です。木目の美しさと丈夫さから、フローリングや室内装飾だけでなく、家具や野球のバッドにも使われてきました。また、導管孔内に「チロース」と呼ばれる繊維構造があり、液漏れが起きない為、ヨーロッパではウィスキーやワインの樽、船舶の材料としても重宝されています。オークにはタンニンという虫をつきにくくする成分が多く含まれているので、天然の防虫効果を期待できます。
オークは同種の樹種が複数存在し、原産地によってナラとホワイトオークに大別されます。上述した特徴はほぼ同じですが、以下の様な違いがあります。
ナラとは?
・特徴:中国ロシア国境沿いの寒冷地に多く自生するオークは、極寒の環境下で育った事もあり、木目が緻密で美しく、目が詰まった非常に優れた材質を持ちます。オークは硬めの木質ですが、加工はしやすく、家具からフローリングまで幅広い用途に使われます。日本産のオークはコナラ・ミズナラと言われ、小径木で節などを含むものが多く家具材としてよく利用されていますが、国産オーク材としてフローリングにも用いられています。
・供給について:2014年4月から「中国黒竜江省及び大興安嶺全域における天然林伐採を全面禁止する」との通達が中国政府より発令された影響で中国産のナラ材や、ロシアの(モンゴリナラ[Mongolian Oak])材は、ワシントン条約付属書Ⅲによって取引を制限されている為、生産量は極端に減り、それに伴って価格も高騰しています。併せて、この1年でのウッドショックの影響もあり国産材が見直されていますが、供給は満足に追いついていない状況です。
ホワイトオークとは?
・特徴:北米大陸一帯に広く分布し、中でもアメリカ東部やカナダに多く生育しています。ナラと比べるとやや重硬で、収縮率が高く、乾燥の際に狂い・割れが出やすいため、釘打ちは穴あけ加工が望ましいです。国産のミズナラよりも全体的に木目が荒く、色が白いのが特徴で、経年変化による色の変化が少ないので、白っぽい床を長く保ちたい方におすすめの樹種です。力強く大ぶりの木目が特徴で、家具によく利用されています。
・供給について:欧米ではワインやウイスキーの保管に必要な醸造樽の生産にオークが必要な事もあって計画的に植林されていますが、ウッドショックの影響で供給量が減り、手に入りにくい木材として価格が高騰しています。
オークフローリングの施工事例をご紹介


リビングの窓からの採光でオーク床材のやわらかさと温かさが伝わってきます。
上記商品のオークUV塗装 90巾 ABグレードのフローリングはこちら⇒品番FLRNAA1
施工:2LDK マンションのフルリノベーションで採用いただきました。

ピックアップ商品
オークの特性について
オーク(ナラ)材は虎斑(とらふ)と呼ばれる模様が必ずあります。
虎斑は広葉樹に多く、特にオーク(ナラ)材によく見られます。
この虎斑は放射組織とも言われ、立木の際に養分貯蔵をする役割としてできる細胞です。
放射組織は、木の中心部から年輪を横断するように放射状に広がります。そのため、木材を柾目で切断した場合には必ずと言っていいほどこの虎斑模様が現れます。

オーク材の経年変化について
日焼けによって黄色が若干強くなってきたりすることで、木目の表情が薄れていきます。

画像を見てもわかる通り、木材が経年変化することで木材の良さがなくなるわけではありません。
日焼けや月日が経つことにより表情が柔らかくなり、味わいを増していきます。
木材に関するご相談などございましたら、いつでもお気軽にお問合せください。