無垢フローリング【カリン】

カリンについて

カリン(花梨)はマメ科の広葉樹です。名前だけ聞くとバラ科の果樹がなるカリンと認識されやすいですが、全くの別物になります。
東南アジアやアフリカなどで木材の高級品として知られています。熱帯アジアやニューギニアなどに分布しており、パプアニューギニアではニューギニアローズウッドとも呼ばれています。それぞれの産地で高級木材として評価され、家具や棚などに使われています。世界の木材市場でもよく知られた銘木です。

心材の色は黄色褐色、または橙褐色や赤褐色になり、色の濃淡と交錯する木理が美しく縞状の模様が現れます。硬さもありつつ、加工性も良いですが、ゆっくりと乾かさないと乾燥によって狂いやすい特徴もあります。仕上げにキレイに磨くと光沢が出て美しい仕上がりになります。高価な木材として丁寧に扱われることも多く、製品にあまり欠点はないようです。家具だけでなく、楽器や内装材としても利用され、装飾的な目的での使用が多いですが、建材としては床材として利用されます。

広義のカリン

カリンはミャンマーのパドウク(Padouk)、タイのプラドゥー(Pradoo)、フィリピンのナーラアフリカンパドウク、英名でアングサナ(Angsana)。また、別名インドシタン(印度紫檀)と呼ばれることもあり、全てを含み総称したものになります。中でもプラドゥーはパドウクと比較し、大径木を得ることができる木材として大変貴重です。

仏壇_カリン

また、唐木の一つとして仏壇の材料としても人気が高く、中国でも高価で美しいカリンの仏壇は需要があり、中国の高度成長の際に価格も高騰し、一時品薄になるほどでした。
現在でも特に幅広の木材は手に入りにくい状況です。

面白いのが、木材を削って水を注ぎ、太陽にかざすと、キレイな蛍光色を出すこと。その昔、スペイン人はこれに神秘的な何かを感じ、薬として飲んだとも言われます。

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