フローリング張替方法や費用を知ろう!DIYや無垢フローリングについてもご紹介!

フローリング張り替え方法や費用について

フローリング張り替え

これまでフローリングのメンテナンスや掃除の方法についてコラムでご紹介してきましたが、家を建ててから約15年~20年も経つとフローリングの張り替え時期がくると言われています。どんなに丁寧にお手入れしていても、床は毎日人が歩き、消耗する部分です。自宅の温度や湿度などの環境にも左右されますが、15年以上の年月が経つと、床材だけでなく、床の下地が痛み、張り替えせざるを得なくなるタイミングが来るでしょう。今回はフローリングの張り替えについて詳しくご紹介します。

<この記事のポイント>

・フローリングの張り替えのタイミングは表面の化粧材が剥がれてきた時
・フローリングの張り替え方法は「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類ある
・手軽にするなら「重ね張り工法」、しっかりとリフォームしたいなら「張り替え工法」がおすすめ

更新日:2023/12/25
初稿:2022/01/31

フローリング張り替えのサイン

フローリング張り替えのサイン

「フローリングの張り替えのタイミングはいつですか?」と聞かれることがあります。家を建ててから経過している年月による目安もありますが、明らかに表面の傷が深くなり、足にトゲが刺さりそうな劣化が見られた時や、複合フローリングの表面の化粧材が剥がれて、中の基材が見えってしまっている時は分かり易いタイミングかもしれません。

無垢フローリングの場合は1枚の木なので、表面に傷によって、床に深刻なダメージを受けることは少ないと言われています。経年変化と共に、飴色になった床では多少の傷も味わいとなって、馴染むでしょう。ただ、天然木ならではの歪みや反りがひどくなった場合は張り替えのタイミングと言えます。

「床のきしみ」

古民家

古民家などで、板張りの床を歩くとギシギシと音がなった経験はないでしょうか。それが「床のきしみ」と言われる症状です。

複合フローリングでも、無垢フローリングでも材質は木材です。木材は湿度が高くなると湿気を吸収して膨張し、乾燥すると湿気を放出して縮みます。無垢フローリングの場合、この調湿作用が顕著に表れます。素足でフローリングを歩いてもべたつかず、1年を通して快適に過ごせるメリットでもありますが、膨張と伸縮を繰り返した木材は自然と変形してしまうのです。

新築のフローリングを張った時には隙間なく、ぴったりと張られていきます。無垢フローリングの場合は、反りなどを綿密に計算してあえて隙間を持たせて張ることもあります。ただし、その1枚1枚の床材が変形してゆくと、つなぎ目にズレが生じてしまい、そこに重さが乗った時に、木材が互いに擦れ合うので、ギシギシときしみ音が発生します。

フローリング

「乾燥している日に気になる」、といった一過性のものの場合、調湿効果による可能性が高いので大きな問題ではないでしょう。しかし、日常的に季節、天候に関わらず歩くたびにギシギシときしむようであれば、そのフローリングは完全に変形しているといえます。そのような場合は、部分的なメンテナンスや修理では治すことができません。フローリングの張り替えが必要になってくるのです。

同時に、床下に白アリがいないか、リフォーム業者さんに相談してみることも大切です。知らず知らずのうちに、家の土台を白アリが食べてしまい、床のきしみ音に繋がっている可能性もあるからです。

「床の沈み」

フローリング

床を歩いた時にグッと床が沈み込み、ふわふわとした感触を感じたことはありませんか?

通常のフローリングにも関わらず、クッションフロアやジョイントマットの上を歩いたような感覚になった場合、「床の沈み」が発生している可能性があります。床に顔を水平に近づけて眺めた時に、一部だけブカブカと浮いているように見えたり、歩いた時にある一部分だけがきしみ、沈む感覚があるときは注意が必要です。

「床の沈み」は「床きしみ」よりも劣化が激しく、フローリング材と下地材が剥がれてしまい、家の土台からフローリング自体が剥がれてしまっている状態かもしれません。そのような場合で放置しておくと、家全体のダメージにも繋がります。歪んだ床を歩き続けると身体にも歪みが影響して、知らずのうちに体調へ悪影響を及ぼすこともあります。すぐに、フローリングの張り替えを検討することを、おすすめします。

フローリングの張り替え工法をご紹介

フローリング張替

フローリングの張り替え工法は2種類あります。古いフローリングを一度、全面剥がしてから、新しいフローリングに張り替える方法を「張り替え工法」といいます。

リフォーム費用は高くなりますが、一度床を全部剥がすので下地の状態を確認することもできるので、白アリ対策にも安心です。 長年使用した床は、表面の経年劣化だけでなく、床下地部分にも腐食などの痛みが起きていることもあります。新築施工から10年以上経過している場合は、張り替え工法により一度フローリングを剥がして、目に見えない部分、床全体のダメージを確認することをおすすめします。和室の畳からフローリングに張り替える場合も、張り替え工法を用いて行います。

一度、床をリセットするので、好きな床材を選ぶことができます。6畳~8畳のリビングで防音仕様がなく張り替えるの場合、費用相場は14~16万円前後になります。

フローリング

床暖房のフローリングにしたい場合も張替え工法となります。床暖房にすれば、カーペットが無くても一年中快適に素足で過ごせます。

床暖房には、温水式と電気式のの2種類があります。一般的に電気式の床暖房よりも、温水式の床暖房の方が比較的フローリングに与えるダメージが小さいとされています。電気式は電気代がかかり、温水式の方がランニングコストも抑えられると言われています。エアコンやヒーターに比べて初期費用はかかりますが、お部屋全体が足元から暖まる快適な暮らしをしてみませんか。

今は、無垢フローリングでも床暖房に対応した商品もあります。

北海道、東北、関東、関東、中国、四国、九州と全国都道府県に無料でサンプルをお送りいたします。手に取って無垢材の素材をお確かめください。見積、電話でのお問合せもお待ちしております!

無垢フローリングのグレード

フローリング

無垢フローリングの場合、選ぶ木材及びグレードで費用が大きく変わります。ひのきは最高級の木材で有名です。その香りにはリラックス効果、防虫効果もあるので、長く、上質な空間を造りたい方にオススメです。

などの針葉樹は生育が早く、量産できる木材なので、費用を抑えたい方におすすめです。針葉樹は畳のようにクッション性がある床なので、小さいお子様やお年寄りがいる家庭にも向いています。

無垢フローリングにはメーカーによって呼び方や基準の差が多少ありますが、グレードによって価格が変わってきます。

■プレミアムグレード(無節)
色合い、木目も揃っており、節や辺材部分を選別して取り除いた最上級のグレードです。

■セレクト、キャラクターグレード(上小節・小節)
節や色ムラがある程度含まれており、小さな節が少し点在しているもの。中間グレード。

■ラスティックグレード(節)
節があり、パテや埋木処理が含まれていてるため手頃なグレード。

杉

無垢フローリングというと「高い」「高級」といったイメージを持っている方もいるかと思います。しかし、グレードによって、価格の差があるので、ご自身の予算に合わせて選ぶことができるので、ご安心ください。

ラスティックグレードの節があることも決してデメリットではありません。天然木らしい、ダイナミックな意匠が組み込まれて、ナチュラルテイストな空間をつくることができます。

LIFE UP FLOORでは様々な種類の無垢フローリングを取り扱っております。家族みんなが安心して使える天然素材のフローリングをお探しの方、ぜひご相談ください。

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手軽に張り替えるなら重ね張り工法

フローリング

既存のフローリングから新しいフローリングへ簡単に張り替えたい場合は、元々あるフローリングを剥がさない「上張り工法」を用います。「重ね張り工法」とも呼ばれ、上から張り重ねるだけなので、工事も最短で1日で可能になることもあります。狭い範囲をリフォームしたい時や、傷や汚れによって張り替えたい場合に向いてます。

上張り工法でリフォームした場合は、二重床構造となるので、床の強度が上がります。防音効果も期待できますが、床の下地部分の痛みを確認できないというデメリットがあります。床に傷や汚れがあってリフォームするような、ダメージが深くない場合に向いています。

床を歩いていて、きしみや沈みが分かるような、明らかに下地にダメージがある場合は、重ね張り工法は避けた方が良いでしょう。

重ね張り工法の費用の相場としては、6帖の広さの一般的なフローリングで10~12万円前後です。張り替え工法よりは安くなります。なお、床材の張り替えの際には、巾木(はばき)を一緒に交換する場合などは追加費用が発生することも多いので注意が必要です。

フローリングの張り替えをDIYするには

掃除

近年DIYブームが続いており、フローリングの張り替えも自分でDIYしたいと考える人もいるでしょう。簡単な補修とは違い、フローリング張り替えを行う際は、次のような手順を行います。

①床下の構造を確認する

フローリングの張替えのポイントは床下、下地にあると言っても過言ではありません。床下構造に様々な種類があり、鉄筋コンクリート構造の場合は、モルタルの上に直接フローリングが貼ってある、「直貼り工法」がとられている場合があります。

他にも、多くの木造住宅では、床下に空間を作り合板などの下地が施工し、その上のフローリングを貼る、「二重床工法」が採用されています。

床下を調べずに床を剥がしてしまったあとに、下処理が自分では困難だというトラブルを避けるためにも、事前に床下の状態をチェックしましょう。分からない場合は、建築をお願いしたハウスメーカーや工務店に問い合わせると間違いありません。

床の張り替え

②床材を選定する

先にご紹介したように、フローリングには無垢フローリングと複合フローリングといった色々な種類の床材があります。それぞれのメリットデメリットがあるので、特徴をよく理解して選びましょう。キッチンや洗面所、トイレなど水を使うことが多い場所は、水に強い床材を選ぶ必要があります。状況によっては、木製のフローリングだけでなく、タイルやビニール製のクッションフロア、大理石などの模様を化粧材にプリントしたシートフローリングなど、多くの選択肢があるかと思います。

個人でDIYする場合は、歪みや反りが少ない、合板を基材とした複合フローリングがおすすめです。パズルのように簡単にはめ込んで設置できる商品もあります。

無垢フローリングは「木は息をしている」と言われるように、湿度の影響による膨張と伸縮があります。反りや歪みを最小限に抑えられるようにそれらを計算した上で張り替える必要があるのです。よって、無垢フローリングの取り扱いをしているプロの建築業者、リフォーム会社に相談して、職人の技で張り替えてもらった方が、後々のトラブルを防ぐことができるでしょう。

KRONOTE ラミネートフローリング 【HERRINGBONE】(へリンボーン)

③床材を張る向きを考える

一般的には、部屋の長い面(長方形として見た場合に、辺が長くなる向き)に沿ってフローリング板を貼っていくと空間を広く見せてくれます。

また、フローリングの張り方にもいくつかの種類があり、お部屋に与える印象も異なってきます。

「定尺張り」は枚のフローリングを一定の間隔でずらして張っていく方法です。同じリズムで継ぎ目が揃うので、スッキリとした仕上がりになります。

「乱尺張り」はフローリングのつなぎ目がランダムに配置されるように張っていく方法です。それぞれの板の大きさが不揃いでも成立するので、フローリングの無駄がなく、コストも抑えることができます。

「ヘリンボーン張り」はニシンの骨に由来する、同じサイズの板をV字に張っていく方法です。海外のインテリアがお好きな方や、人とは違うオシャレなお部屋にしたい方におすすめです。意匠が高く、多くの床材を使うので、コストは高くなります。

フローリング 張替

ここまで決まったら、いよいよ張り替え作業がスタートします。とはいえ、素人が床を剥がして、一から新しいフローリングを張り直すのは重労働です。慣れていない場合は、まず簡単な重ね張り工法から始めてみるとよいでしょう。

ただし、重ね張り工法は先にご紹介したように、床に厚みが出てしまいます。思いのほか高さがでて、「床が扉に干渉して開かなくなった」といったトラブルがないように、注意しながら慎重に貼り進めてください。

今はインターネット上でDIYの動画や、張り替え方法についての詳しい情報を簡単に手に入れることができます。今後こちらのコラムでも詳しくご紹介できればと思いますのでご期待ください!

住まいの中で、床は日常生活を支える大切な部分です。もし、DIYに少しでも不安がある場合は、プロの業者にお願いして、安心快適なフローリングに張替えてもらいましょう。

フローリング張り替えについてまとめ

フローリング

ここまで、フローリングの張り替えについてご紹介しましたが、いかがでしたか。フローリングには様々な種類、張り方もあり奥深いですよね。

LIFE UP FLOORでは、豊富な無垢フローリングを取り揃えております。全国送料無料で、サンプルもお送りします。一度手に取って、無垢材の優しさ、香りを感じてみてください。業者様だけでなく、一般の方からの問い合わせも大歓迎です!皆さまの快適な住まいづくりのお役に立てたら幸いです。

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