フローリングのカビ取り方法と予防策|原因から床材選びまで専門店が解説
「フローリングの隅に黒い点々が出てきた…これってカビ?」
「拭き取っても、しばらくするとまた同じ場所に生えてくる」
そんな不安を抱えていませんか。毎日歩く床にカビが見つかると、家族の健康や大切な床材へのダメージが気になって、なかなか落ち着かないものです。
特に梅雨や冬の結露の時期は、気づいたら黒ずみが広がっていた、という声も少なくありません。
ところが、フローリングのカビは「とりあえず漂白剤で拭けばいい」というものではありません。
床材の種類や表面の仕上げによって使える薬剤は異なり、間違った方法は床の変色や塗膜の劣化を招きます。
さらに、表面のカビを取り除いても、湿気という根本原因を断たなければ何度でも再発してしまいます。
そこでこの記事では、フローリング材の販売・卸を手がける専門店の視点から、カビが生える原因、床を傷めない安全な取り方、再発を防ぐ予防策、そしてカビに強い床材選びまでを順を追って解説します。
創業78年超・8,000坪以上の自社倉庫で17種類以上の床材を扱う知見をもとに、施主の方が今日から実践できる対策をお伝えします。
【この記事のポイント】
✔️フローリングにカビが生える原因と発生しやすい場所がわかる
✔️床を傷めない安全なカビの取り方とNG行為がわかる
✔️再発を防ぐ予防策とカビに強い床材の選び方がわかる
初稿日:2021/12/14
更新日:2026/6/9
《目次》
・フローリングにカビが生える原因と発生しやすい場所
・フローリングのカビを安全に取る方法と手順
・フローリングのカビを防ぐ予防策とカビに強い床材選び
・まとめ|カビ対策は「取る・防ぐ・選ぶ」の3ステップで
カビや床材のことで
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フローリングにカビが生える原因と発生しやすい場所
フローリングのカビは、いくつかの条件がそろったときに発生します。
やみくもに掃除を始める前に、まず原因を知ることが、効果的な対処と確実な予防への第一歩です。
カビが育つには「温度20〜30℃」「湿度60%以上」「ホコリや皮脂などの栄養」「酸素」の4つが必要です。
日本の住宅はこの条件がそろいやすく、なかでも私たちがコントロールしやすい湿度の管理が、カビ対策の最大の鍵を握ります。
結露と湿気がカビを招くメカニズム
カビが活発に繁殖する湿度は60%以上といわれます。
冬の結露、梅雨どきの高湿度、そして調理や入浴・洗濯物の部屋干しで生じる水蒸気が床付近にたまることで、カビの温床ができあがります。
床は部屋の中でも冷えやすく、暖かい空気との温度差で結露が起きやすい場所です。
気づかないうちに水分が床面に残り、カビが少しずつ根を張っていきます。
特に気密性の高い現代の住宅では、室内の水分が外へ逃げにくく、意識して換気しないと湿気がこもりがちです。
生活していて「なんとなく床がべたつく」と感じたら、湿度が高まっているサインだと考えてよいでしょう。
カビが発生しやすい場所
特に注意したいのが、空気が動かず湿気がこもりやすい場所です。
具体的には、玄関マットやラグの下、観葉植物の鉢まわり、北側の部屋や窓際、そして大型家具の裏などが挙げられます。
中でもマットやラグの下は通気が遮られ、汗や水分がこもってカビが広がりやすい代表的なスポットです。
一日中同じ位置に敷きっぱなしにせず、定期的にめくって風を通すだけでも、発生リスクは大きく下げられます。
放置による健康・床材へのリスク
カビを「見た目の問題」と軽く考えるのは禁物です。
カビの胞子はアレルギーや喘息、ダニの繁殖を招く原因となり、小さなお子さまやご高齢の方がいるご家庭では特に注意が必要です。
また、カビが床材の奥まで根を張ると、表面を拭いても黒ずみが残り、最終的には張り替えが必要になることもあります。
早めの対処と日頃の予防が、住まいと健康の両方を守ることにつながります。
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フローリングのカビを安全に取る方法と手順
カビを見つけたら、床材を傷めない方法で正しく取り除くことが大切です。
手順を誤ると、カビを広げたり床を変色させたりするおそれがあります。
ポイントは「消毒用アルコールを使うこと」と「やってはいけない方法を避けること」の2つです。
順番に見ていきましょう。
カビ取り前の準備
まずは窓を開けて十分に換気し、ゴム手袋とマスクを着けて胞子の吸い込みを防ぎます。
床表面にホコリがある場合は、乾いた布でそっと拭き取っておきましょう。
汚れがひどい部分は、薄めた中性洗剤を含ませた布で軽く拭き、その後しっかり水気を取って乾かしておくと、このあとの除菌がより効果的になります。
準備を丁寧に行うことが、カビを再び広げないための大切なポイントです。
アルコール除菌での正しい取り方
カビ取りには、濃度70〜80%の消毒用エタノール(アルコール除菌スプレー)が効果的です。
この濃度帯はカビへの殺菌力が最も高いとされ、木材や塗膜へのダメージも比較的少なく抑えられます。
布にスプレーを含ませてカビ部分を拭き取り、数分置いてから乾いた布で仕上げ拭きをします。
床へ直接吹きかけると水分が染み込みやすいため、必ず布に取ってから使うのがコツです。
なお、ワックスや自然塗装で仕上げた床は、目立たない場所で試してから全体に使うと安心です。
やってはいけないNG行為
良かれと思って行った掃除が、かえって床を傷めてしまうことがあります。
代表的なNG行為を整理しました。
| NG行為 | 避けるべき理由 |
|---|---|
| 掃除機で吸う | カビの胞子を排気で撒き散らしてしまう |
| 塩素系漂白剤 | 木材を傷め、変色させる恐れがある |
| 重曹で擦る | 研磨作用で表面の塗膜を傷つける |
| 酢を使う | 酸が塗膜や木材を傷める可能性がある |
これらは一見効きそうに思えますが、塗膜や木材を傷めるためフローリングには不向きです。
まずはアルコール除菌を基本と考えましょう。
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フローリングのカビを防ぐ予防策とカビに強い床材選び
カビは取り除いて終わりではなく、再発させないことが何より重要です。
湿気をためない習慣と、素材選びの両面から対策していきましょう。
湿度管理と換気のポイント
カビ予防の基本は、室内の湿度を50〜60%に保つことです。
こまめな換気に加え、梅雨や冬場は除湿機やエアコンの除湿機能を上手に活用しましょう。
押し入れやクローゼットにはすのこや除湿シートを敷き、ラグやマットは定期的にめくって風を通します。
家具は壁から少し離して配置すると、裏側に空気が流れてカビが発生しにくくなります。
観葉植物の受け皿に水をためないことも、見落としがちですが大切なポイントです。
日頃のお手入れで湿気をためない
毎日のちょっとした習慣も、カビ予防には効果的です。
床に水や飲み物をこぼしたら、すぐにから拭きして水分を残さないようにします。
掃除は水拭きのあとに必ず乾拭きで仕上げ、湿気を床に残さないことが基本です。
結露しやすい冬場は、朝のうちに窓際の水滴を拭き取っておくと安心です。
こうした積み重ねが、カビの生えにくい清潔な床を保つことにつながります。
まとめ|カビ対策は「取る・防ぐ・選ぶ」の3ステップで
フローリングのカビは、湿度60%以上・温度・栄養・酸素という条件がそろうことで発生します。
玄関マットの下や北側の部屋など、湿気がこもりやすい場所は特に注意が必要です。
取り除く際は濃度70〜80%の消毒用アルコールを基本とし、掃除機や塩素系漂白剤、重曹、酢といった床を傷めるNG行為は避けましょう。
また、フローリングの溝にたまったカビは、つまようじや歯ブラシを使って取り除く方法がおすすめです。
隅々までカビの胞子を残さないように掃除することで、カビの再発防止になります。
ワックスなどを施しているフローリングは大量のアルコールスプレーをかけると変色したり、ワックスが剥がれる恐れがあります。
心配な場合は床の四隅等、見えにくい部分で試してからスプレーをするようにしましょう。
もし、アルコール除菌スプレーだけでは落ちない黒カビなら、フローリングのワックスやニスの下まで根を張っています。
これを落とすにはワックスなどを一度はがして対処するしかありません。
ワックスを剥がしたあとに、アルコール除菌スプレーを浸透させてカビを落とします。
それでも取れないような深いカビについては、専門の業者に依頼するようにしましょう。
無理にカビを落とそうするとフローリングを傷付けてしまう原因になりますので、注意してください。
何より大切なのが、再発を防ぐことです。
湿度を50〜60%に保つ習慣やこまめなお手入れに加え、調湿性にすぐれた無垢フローリングを選ぶことで、カビの生えにくい住まいに近づきます。
新築やリフォームで床材を検討中の方は、この機会に素材の特性まで含めて選ぶと、長く快適に暮らせる一歩になります。
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