フローリングにできたカビの対処法
ベッドやたんすの裏、キッチン、お部屋の四隅など、フローリングの黒ずみ、白いシミができていたことはありませんか。
その汚れの正体はカビかもしれません。
カビを見つけたらすぐに対応し、補修することが重要です。広い範囲にカビが生えたまま放置しておくと、フローリングを張り替えリフォームする以外の対処法がない場合もあります。万が一賃貸物件でカビが発生したら、退去時のトラブル防止のためにも直ちに大家さんに報告しておきましょう。
今回はフローリングにできてしまったカビの正しい掃除方法やカビ対策をご紹介しますので、年末の大掃除の参考にしてみてください。カビをきれいに取り除き、気持ちの良い床で新年を迎えましょう。
<この記事のポイント>
・無垢フローリングなら吸湿効果でカビが生えにくい
・カビ取りにはアルコールスプレーが効果的
・カビを防ぐには空気の通り道をつくることが大切
更新日:2024/1/16
カビが発生する原因と対処について
そもそも、フローリングにカビが生える原因にはどのようなことがあるのでしょうか。
カビは汚れがたまっていて湿気が高く水分のある場所が大好きです。よって、汗を吸って湿気が溜まった布団やカーペットの裏、結露した窓の側は湿度が高く、そこに床のホコリやチリなどがあるとカビのエサとなって繁殖します。
窓際のフローリングにカビが生えてしまう原因は、結露によって流れた水滴が床に落ち、それをカビが栄養源として繁殖します。壁紙にまでカビが生えてしまうこともあるので注意が必要です。
同じく、水滴や湿度の高まりによってカビが生えやすいものに観葉植物があります。水やりをした際に鉢に溜まった水と湿気をエサにカビが発生します。観葉植物の鉢を長時間同じ場所に置くときは注意してくださいね。
特に夏場は汗をかいて汚れた足でふみつけたマットやカーペットはカビの栄養源に最適です。そして、マットやカーペットの下は暖かく、湿気がこもりやすいので、カビが繁殖する好条件が揃っている場所なのです。
小さなお子さんがいる家庭ではジョイントマットをフローリングの上に敷いているご家庭も多いのではないでしょうか。
ジョイントマットは防水性にも優れているので、カビが生えにくいと思われがちですが、裏面に溜まった汚れと、籠った熱によりジョイントマットを剥がしたフローリング面にカビが生えてしまうこともあります。
この後に紹介するアルコールを使ったカビ取りの掃除方法とカビ対策をしっかりしたうえで、マットを敷くようにしましょう。
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カビが生えにくい無垢フローリングの魅力
みなさん、無垢フローリングはご存知ですか?天然の木材を切り出した1枚板のフローリングです。
天然素材の良さをそのまま活かすことができるので、無垢フローリングは吸湿効果があります。湿度が高い時は木が湿気を吸い取り、湿度が低い時は湿気を放出して湿度を保ってくれます。
その為、フローリングの表面にカビの大敵である湿気が溜まりにくいのでカビも生えにくいのです。
無垢フローリングには他にも木目の美しさや癒される香り、経年変化によって楽しめる色の変化など魅力が沢山あります。合板の複合フローリングやクッションフロアの場合、傷が付くと「劣化」していきます。無垢フローリングは木そのものなので、多少の傷は紙やすりで目立たなくできますし、暮らしを積み重ねた味として楽しむこともできます。
LIFE UP FLOORでは豊富な無垢フローリングをご用意しております。サンプルも多数ございますので、一度手に取って無垢フローリングの素材を確かめてみてください。全国配送無料でお届けします!
その他、お見積りやご不明点についてもお気軽にご相談ください。
カビ取り掃除をはじめる前の準備
まず、掃除に取り掛かる前に、窓を開ける、換気扇を回すなど空気の通り道を確保して、換気が十分できるようにしましょう。
掃除の際にカビ胞子が舞い上がり、自分や家族の体調に影響が出る場合もあります。
安心して作業ができるよう、マスクやゴム手袋の準備も忘れずに行ってください。
カビはエタノールなどのアルコール消毒に弱いという性質があるので、中性洗剤とアルコール除菌スプレーを使えば簡単にカビ取りができます。
まず、中性洗剤をカビの生えたフローリング部分に吹きかけて5分程放置します。カビが浮き上がってきたら、水で固く絞った雑巾で浮いたカビを拭き取ります。黒カビは胞子をばらまいて他の場所にも広がる恐れがあるので、静かに拭き取るようにし、カビを拭いた布は再利用せず捨てましょう。
間違ってカビの胞子が付いた雑巾で他の場所を拭いてしまうとカビがかえって広がる恐れがあります。
カビ取りにはアルコール除菌スプレーが効果的
水拭きしたあとは、アルコール除菌スプレーを使って乾いた布で乾拭きをします。
もちろん、ドラッグストアなどで売っている無水エタノールと水を8:2の割合で混ぜてスプレーボトルに入れて使う方法もあります。
カビの除去には、アルコール度数が70~80%前後のものが効果を発揮します。
最近ではどのご家庭にもアルコール除菌スプレーがあるかと思いますが、アルコールの度数を確認してから使用するとよいでしょう。
アルコール成分が、カビのたんぱく質を破壊して退治してるので、まんべんなく吹き付けるようにしてください。
フローリングの溝にたまったカビは、つまようじや歯ブラシを使って取り除く方法がおすすめです。隅々までカビの胞子を残さないように掃除することで、カビの再発防止になります。
ワックスなどを施しているフローリングは大量のアルコールスプレーをかけると変色したり、ワックスが剥がれる恐れがあります。心配な場合は床の四隅等、見えにくい部分で試してからスプレーをするようにしましょう。
もし、アルコール除菌スプレーだけでは落ちない黒カビなら、フローリングのワックスやニスの下まで根を張っています。これを落とすにはワックスなどを一度はがして対処するしかありません。ワックスを剥がしたあとに、アルコール除菌スプレーを浸透させてカビを落とします。
それでも取れないような深いカビについては、専門の業者に依頼するようにしましょう。無理にカビを落とそうするとフローリングを傷付けてしまう原因になりますので、注意してください。
カビ取り掃除の注意点について解説
・カビは掃除機で吸わないようにする
ホコリと一緒にカビが見えた時、慌てて掃除機でフローリングのカビを取ることはやめましょう
。
掃除機の排気口からカビが部屋全体に飛散してしまいます。かえってカビの繁殖を手助けしてしまうことにもなりかねません。
・お風呂の壁やトイレの便器用の塩素系漂白剤の使用はNG
カビ取りの洗剤というと、カビキラーなどの塩素系のカビ取り剤を真っ先に思い浮かべる方も多いかと思いますが、フローリングには使わないでください。塩素系漂白剤は除菌だけではなく、色素を分解して白くする作用があるので、フローリングの色を落としてしまいます。そして非常に強力なので、フローリングの素材そのものを傷める原因になる可能性もあります。大切な床を傷めてしまわないように気を付けましょう。
・重曹やお酢などを使った掃除も避けましょう
重曹や、お酢もカビ取りに使える便利なアイテムとして有名ですが、フローリングのカビ取りには不向きです。重曹には研磨作用があるため、フローリングのワックスを剥がしてしまい、床が傷付きます。
お酢は食品でもあるので、栄養分が高く、白いカビを発生させる原因となります。フローリングなどの拭き掃除の場合、洗い流すことができず、床のベタつきが取れず、シミの原因になってしまいます。
これ以上カビを増やさないように、正しい知識を身に付けて、予防を徹底していきましょう。
フローリングのカビの発生を防ぐ対策
カビが発生する大きな原因は湿度と温度です。床の湿度が高くならないように、空気の通り道を確保しておくことが大切です。もし、布団やマットレスを直接フローリングに置いて使用している場合、人の汗と体温で下に湿気や熱がこもりやすい状態になります。
そこで、「すのこ」を置いた上に布団やマットレスを敷くことで、通気性が良くなり、湿気や熱を溜め込まない環境を作ることができます。更にフローリングとすのこの間に除湿シートや新聞紙を敷けば湿気を吸収することができ、より、カビ対策の効果が高まります。併せて、除湿機を持っている場合は定期的に除湿をすると効果的です。
冬場は乾燥するので、加湿を意識しがちですが、窓の結露などによって以外と湿度が高まっていることもあります。朝起きたら寝室の窓を開け換気する、窓がない場合は除湿器を動かす、クローゼットや洗面所など風通しの悪い場所は、換気扇を回すなどして、湿気が溜まりにくくして快適な環境を保ちましょう。
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無垢フローリングは、1年を通して快適な空間を提供してくれます。夏は素足であるいてもベタつかず、冬も杉などの柔らかい木を選べばひんやりせず、優しい踏み心地となります。
フローリングは家の中の広い面積を占めるため、ぜひこだわって探してみてください。
無垢フローリングのお手入れは難しくありません。通常のお掃除と同様に掃除機をかけることもできます。1年に1度オイルワックスでお手入れをすると、美しい艶を保ち、水濡れによるシミなどから床を守ってくれます。
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フローリングとカビについてまとめ
ここまで、フローリングのカビの落とし方とカビ対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
日々のお掃除の中で、部屋の四隅などにはホコリや湿気が溜まりやすく、カビも発生しやすい場所です。
またカーペットやマットを敷いている場合は、下の部分に食べカスや髪の毛、ほこりなどのゴミがたまりがちです。
これらの場所はホコリなどがカビの栄養源となってしまうため、こまめに掃除機をかけるようにしてください。掃除機が難しい場合はカーペットクリーナーやフロアシートを付けたモップなどでも有効です。
フローリングがキレイだとお部屋全体も輝いてみえます。こまめにお掃除して快適な空間を保ちましょう。