ZEH(ゼッチ）について
最近、住宅に関する広告やニュースで「ZEH（ゼッチ）」という言葉を聞いたことはありませんか。 端的に言うと、Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）の略語で、「エネルギー 収支をゼロ以下にする家」という意味です。
「エネルギー 収支をゼロにする」といっても、まだピンとこないかもしれません。どういうことかと言うと、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで造るエネルギーをバランスして、年間で消費する一次エネルギーの量を実質的にゼロ以下にするということです。
環境に優しい省エネルギーの住宅、ZEHについて、今回は、その特徴や魅力についてご紹介します。
<この記事のポイント>
・ZEHのキーワードは「高断熱」「省エネ」「創エネ」
・無垢フローリングはZEH住宅との相性◎
・ZEHのメリットは光熱費も抑えて健康に優しい快適な空気を作れる
更新日：2024/1/19
初稿：2021/11/5
ZEHとは
ゼロエネルギー住宅（ZEH・ゼッチ）のキーワードは「高断熱」「省エネ」「創エネ」の三つです。高断熱、省 エネによりエネルギーの効率を上げるだけでなく、ソーラーパネルの設置によって、自ら電気を作ることで売電収入を見込んだり、蓄電池として災害時などにも使用できます。
ただし、高性能な家である分、設備面で初期費用が割高になります。その後のメンテナンスコストも考えなくてはなりません。
ただし、ZEH住宅は国をあげて取り組み、経済産業省・国土交通省・環境省の連携により、「2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」というZEHを普及、促進に具体的な目標が掲げられています。また、支援事業も充実しており、令和３年現在も補助金の助成があります。
長期的にみて、光熱費の固定費の負担が軽くなるだけでなく、地球環境の保全にも貢献できるので、新築やリフォームの際はZEHを意識して、検討する価値は十分あります。ただし、ZEH住宅を建築できるビルダーは登録された事業者に限ります。お願いする住宅メーカーや工務店がZEHビルダーか確認しましょう。
ZEH住宅には無垢フローリングがおすすめ
高断熱であるZEHの家はエアコンの効きもよく、１年中快適に過ごすことが期待できます。室内の温度の変化が一定に保たれるので、気候に左右されにくくなるのです。そういった家には、無垢材のフローリングも相性が良いでしょう。
天然木の滑らかな肌触りを存分に感じるためには素足で過ごすことがおすすめです。シートフローリングにあるような足の裏のベタつきも、無垢フローリングなら感じることなく過ごせます。
高断熱の家では冬場も快適なので、素足で過ごしても快適に暮らせます。また、結露などのトラブルも少ないので、無垢材が痛む心配もありません。
IFE UP FLOORでは豊富な種類の無垢フローリングを取り揃えております。
ZEH住宅のメリット
では、具体的にZEH住宅のメリットについてご紹介します。
・光熱費を抑えることができる
みなさんが、ZEH住宅を選ぶのに一番実感しやすいメリットは光熱費が抑えられることだと思います。
高い住宅性能によって、自宅で使用する電力を最小限に抑えることができるのです。同時に太陽光発電のシステムによって自宅の電力を創り出すことにより、光熱費を最小限に抑えることもできます。光熱費は固定費として１年間の中でも占める割合が多い支出です。また、断熱性が低い家ですと。エアコンの設定温度も季節によってバラバラとなり、消費電力にも差が出てきます。ZEHの快適な家ですと、必要以上の暖房や冷房の必要がなく、１年を通して快適な温度に保ち、安定した暮らしができるでしょう。
・健康に優しい快適な空間になる
断熱性能を高めた高断熱の家は、熱を外に逃しにくく、家の中の温度を一定に保ちやすいという特徴があります。冬でも急激な温度変化によるヒートショックを防ぐことができます。またZEHにより全館空調を採用した家だと、家の中のどこにいても同じ温度を保つので、廊下や洗面所など季節によって暑い、寒いといった不快さを感じることなく過ごせます。
施工事例
無垢フローリングはシックハウス症候群なども抑えてくれる働きがあります。シートフローリングなど合板の基材に化粧材と呼ばれる薄い板を張り付けて造られているものは、大量の接着剤を使用しており、それが揮発することでシックハウス症候群を引き起こす可能性もあります。
ZEH住宅として健康に優しい家を実現するためには、フローリングにも配慮してみてください。
無垢フローリングは天然の木材を加工したフローリングなので、大量の接着材を使用したりしません。身体に優しいフローリングで安心、快適な家づくりをしましょう。
こちらの施工事例は、KRONOTEXフローリングは、スイスクロノグループのメンバーとして、1993年に設立されたドイツのハイリゲングラーベです。 ヨーロッパにおけるラミネートフロアーの大手メーカーの一つとして、最も厳しい環境基準を満たす製品をつくり、世界80か国以上へ輸出しております。KRONOTEXは傷つきにくい、汚れにくい、施工しやすいのが特徴があります。
LIFE UP FLOORでは多様なフローリングを取り揃えております！お気軽にお問合せください。
・災害時にも電力を使える
ここ近年、大型の台風や地震など自然災害のニュースを見る機会が増えてきたように思います。自然災害などによって停電が発生した場合でも、太陽光発電システムを導入していれば非常用コンセントから発電した電気を使用できます。
ただし、蓄電池がない（もしくは使えない）場合、自家発電した電気を蓄電池に貯めることができないため、太陽光が届かない夜は発電ができません。また日中でも、分電盤などの周辺機器に破損や水濡れがある場合は使用できないことがあるので、ご注意ください。
なお、太陽光パネルによって自家発電した電力の売電価格が年々下がっていることが気になる方もいるかもしれません。ただ、設置する費用も年々下がっており、買取価格もシステム費用も、日本より安い欧米なみにまで抑えることを国は目指しているので、検討の余地はあるでしょう。
ZEH住宅のデメリット
次にZEH住宅のデメリットについても触れておきましょう。
・設備費がかかる
先にも述べましたが、ゼロエネルギー住宅（ZEH・ゼッチ）には、従来の家よりも性能を高めるための省エネ・創エネ設備が必要となります。これらの設備を導入するための初期導入コストがZEHではない住宅よりも多くかかる点は、デメリットの一つと言えます。ただし、最近ではZEH住宅を推しているローコストの住宅メーカーも増えてきました。予算に合わせて上手にZEH住宅を検討してみてください。
・外観や間取りの制限がある
ゼロエネルギー住宅の基準を満たすために、外観デザインや間取りに制限が出ることがあります。例えば十分なエネルギーを確保するために、大型の太陽光パネルを設置しようとすると、場合によっては片流れ形の屋根に限定されてしまうことがあります。
また、間取りに制限が生じるケースもあります。エネルギーの消費量を抑えるこために、部屋を小さく仕切らなければならないといった制約が出てきてしまう場合もあります。
ZEH住宅は強制ではありません。家づくりの際は自分たちのこだわりのポイントをしっかりと決めて。ZEH住宅を目指せるのかどうか、設計士さんや住宅メーカーと相談しましょう。
・太陽光発電は天候に左右される
ZEH住宅には太陽光発電が不可欠ですが、太陽光発電は太陽光を利用して発電するため、天候の悪い日は発電量が減ります。そのため、日照時間が短い梅雨や冬の時期は発電量が減る傾向にあることは把握しておきましょう。
１年を通して同じ発電量がある訳ではないので、後から「こんなはずではなかった」とならないよう、事前に太陽光発電について理解を深めておきましょう。
また、電力の買取についても知っておくべきことがあります。先ほど、「電力の買取金額が年々減少傾向にあること」はお伝えしまいたが、この減少傾向は今後も続く可能性があります。その他にも「余剰電力の買取期間に期限があること」を忘れないようにしましょう。
住宅用太陽光発電の余剰電力の固定価格の買取期間は10年間と定められており、設置後もずっと買取が保証されているわけではありません。設置する前にしっかりと契約の内容を確認するようにしてください。
ZEHについてのまとめ
今回はZEH住宅についてご紹介しましたが、ご理解いただけましたでしょうか。ZEH住宅はまさに持続可能な社会を目指しているこれからの時代に合った住まいです。無垢フローリングの良さを最大限に引き出してくれる住宅ともいえるでしょう。ぜひ、検討してみてください。
無垢フローリングに関するお困り事や、実際に手に取って確かめたい方は、LIFE UP FLOORまでお気軽にお問合せください。
コラム監修者からのメッセージ
鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です！お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。
