秋冬の住まいのお悩み 室内の乾燥と結露対策についてご紹介します

秋冬の部屋の乾燥と結露対策について

秋の住まい 室内の乾燥と結露悩み

秋も深まり、最近は肌寒く感じる日も増えてきました。お部屋の中の乾燥が気になる方も多いのではないでしょうか。空気が乾燥するとお肌の乾燥はもちろん、ウイルスが繁殖しやすい環境になり、風邪をひきやすくなります。特に近頃の高気密高断熱住宅は乾燥しやすいと言われています。

そしてさらに気温が下がると、室内との温度差によって窓辺やお風呂場の結露も出てきます。結露の水滴は放っておくと、サッシや窓枠のゴムパッキン、水滴が垂れてフローリングなどのカビの発生源になります。また結露は、ダニが好む環境でもあるため、アレルギーを引き起こす原因にもなる場合があります。

これらは健康への影響も心配になるので、早めの対策が重要です。今回は、秋から冬にかけて住まいのお悩みに多い、お部屋の乾燥と結露について、その原因と対策についてご紹介します。

<この記事のポイント>

・高気密高断熱住宅は乾燥しやすく、室温が上がるため結露しやすい
・結露を防ぐ暮らしのポイントはエアコンの設定温度を下げ部屋干しをなくすこと          
・手軽な結露対策には結露防止スプレーがおすすめ

更新日:2024/1/19
初稿:2021/10/9

高気密は乾燥する?

暖房

なぜ、高気密高断熱住宅は乾燥すると言われているのでしょうか?

その答えは、「室温を高く保てている」ということが原因になります。元々冬の空気は、空気中に含まれる水分量が少く、その空気を室内で快適な温度にすると、湿度が下がり余計に乾燥します。

「その温度の空気が含む限界に対して今どのくらいの水蒸気を含んでいるか」を示した割合を相対湿度といいます。空気は暖めることで、同じ体積当たりの水蒸気量が増加するので、相対湿度が下がるのです。つまり、室内が暖かいと空気は乾燥してしまうのです。

冬場の暖房で部屋が乾燥してしまうのは仕方のないことで、避けようがありません。冬場の空気の乾燥を軽減させるためには、次のことを意識してみましょう。

乾燥を防ぐ暮らしのポイント

室内干し床暖房対応

・暖房の設定温度を下げる

簡単に乾燥を抑える方法の一つは、暖房の設定温度を下げることです。室内が暖かく、乾燥が気になる時は、一度室温を確認して、温度を下げてみましょう。エアコンやヒーターは温風が出るため空気の乾燥が進みます。一方で、床暖房は熱によってじんわりとお部屋全体を暖めてくれるので、室内が乾燥しにくくなります

今は無垢フローリングでも床暖房対応商品もあります。乾燥を抑えた暖房を考えている方は床暖房を取り入れてみてはいかがでしょうか。

・洗濯物を室内に干す

濡れた洗濯物を室内干しすることで、洗濯物が乾くのと同時に、適度な湿度が保たれ、乾燥を防ぐことができます。洗濯物を干すスペースが限られている時は、お風呂場に干して、ドアを開放しておいても良いです。高気密高断熱住宅は洗濯物がすぐ乾きます。秋冬の天候が悪い時も室内干しで家事もラクに、そして湿度も快適に保てたら良いですよね。

加湿器

・加湿器をつける

湿度を素早く上げる方法として最適なのは、加湿器をつけることです。加湿器はお部屋の広さに合わせて選ぶことが重要です。部屋の広さと加湿量があっていないと充分な効果が得られない場合があります。今は、除湿機能空気清浄機能付きのものなど、様々なスペックが付いたものが揃っています。1年を通して1台で何役も果たしてくれるのは魅力的ですよね。お気に入りの1台を見つけて、快適な暮らしを手に入れましょう。

WELL認証

仕事中のデスクや、就寝時に乾燥が気になる時はコンパクトなタイプの加湿器がおすすめです。手軽に自分のいる空間だけを加湿することができます。アロマ機能付きのものの場合、リラックス効果も得られそうです

室内の湿度が気になるときは、床にも目を向けてみてください。床は家の中でも占める面積が広い大切な部分です。無垢フローリングは天然の木なので、湿度のよって木が呼吸する調湿効果があります。湿度が高い時は木が湿気を吸収し膨張します。反対に乾燥している時は木の持つ水分を放出して縮み、湿度を一定に保ってくれます。

夏場はサラサラ、冬場はしっとりとした肌触りの床になり、快適に過ごせるのです。

結露のトラブルと対処方

韓国インテリア

冬場は空気の乾燥が気になる一方で、住まいのお悩みでよく聞くのが、窓やお風呂場の「結露」に関するトラブルです。水滴によって、壁紙にカビが発生したり、床にシミが出来たり、ふやけて凸凹した床になってしまったりと簡単には改善しないトラブルが多くあります。このようなトラブルはリフォームしないと解決せず費用もかかります。

また、毎日、拭き上げる手間もかかるので極力結露が発生しないようにしたいですよね。結露を軽減するために、次のことをお試しください。

換気の徹底床暖房

・換気の徹底

結露は空気中の水蒸気が、ガラスに表面で冷やされて発生します。そのため、室内の湿気を減らすことによって、結露も減らすことができます。冬場は換気がおろそかになりがちなので、朝起きたら一度窓を開けて換気するなど、空気の入れ替えを意識して行うようにしてみましょう。窓の開閉が困難な場合は換気扇も有効です。マンションの場合、24時間換気が付いている場合は電源を切ることの無いように注意してください。

・暖房器具を見直す

石油ストーブやファンヒーターは燃焼するとき水蒸気が発生するので、空気中の水蒸気量が増えて、結露に繋がります。そして、外と室内の温度差が大きいと結露になりやすくなるので、急な温度変化が起きない、エアコンやオイルヒーターなど非燃焼系の器具にすると結露防止に効果的です。乾燥対策のときと同様に、床暖房もおすすめです。

結露 二重窓

・内窓をリフォームする

結露の問題が深刻になり、根本から解決したい時は、思い切って内窓をリフォームするとよいでしょう。二重窓にすれば、断熱性が高まるため、結露が発生しにくくなります。またそれだけでなく、防音性、防犯性も高まります。最近の新築マンションでは、はじめから二重窓の物件も増えているようです。

・結露防止グッズでDIYする

簡単に結露を防ぐには、結露吸水テープなどを窓に貼るのもおすすめです。出てきた水滴を吸い取ってくれるので、窓枠が濡れるのを防いでくれます。最近では100均などでも、冬シーズンのおすすめグッズとして販売されています。

手軽に自分でできる結露防止の対策についてみてみましょう。

窓ふき

手軽にできる結露対策

冬の間は毎朝窓ガラスの結露を拭き取ることが習慣になっている人もいるかと思います。この手間を無くしたいと思っている人も多いでしょう。

手軽にできる結露防止の対策は結露防止シートやフィルムを窓ガラスに貼ることです。断熱効果もアップし、窓ガラスの冷気を抑えて結露が起きにくくなるという仕組みなので、結露を防ぎながら暖房効率も上がるので光熱費もダウンできます。

ただし、窓全面に貼り付けるので視界を妨げてしまうデメリットもあります。

視界を妨げずにできる対策したい場合は、吸水テープをサッシの下段に貼る方法があります。窓の下に垂れてきた水滴を吸収してサッシ周辺に水気が残るのを防いでくれます。結露の発生そのものを防いでくれる訳ではないので、結露がひどい窓には向きません。

結露防止スプレー

最近では窓ガラスに界面活性剤による膜を張り、結露を防ぐ便利な対策グッズとして、結露防止スプレーも人気があります。一度スプレーすると最大一カ月ほど効果が続くので便利です。飲食店や宿泊施設にも採用されています。

これらの対策をしても100%結露を防ぐことができるわけではありません。濡れた窓ガラスを拭く時にタオルだとすぐにびしょびしょになってしまいますよね。そんな時はスキージーとも呼ばれるゴム製のワイパーがおすすめです。効率よく水滴が取れ、お風呂場にも使えるので一本あると何かと便利です。

無垢フローリング

無垢フローリングの中にも水に強い樹種があります。チーク材セランガン・バツーは代表的な木材です。ただし、基本的には無垢材に水が長時間ついたままになると、シミになったり、変形する原因にもなってしまいます。

結露しやすい窓辺の床、お風呂場などの水回りに無垢フローリングを採用する時は、表面をウレタンコーティングするなど、結露の予防をしておくと、長持ちします。

ただし、水に強い加工を行うと、無垢材特有の肌触りや風合いを損ねてしまうので、注意してくださいね。

住まいの結露と乾燥対策のまとめ

まとめ

ここまで、住まいの代表的なトラブルである乾燥と結露の対策についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

季節の変わり目で、寒暖差も激しくなってきて、徐々にお家時間も増えているのではないでしょうか。ただしい対処方法を知ってトラブルを防いで、快適に過ごせる空間をつくりましょう。

弊社では、様々な無垢フローリングをご用意しております。お部屋の乾燥、結露対策に最適なフローリング探しにお役立れば幸いです。

無料サンプルもご用意しております!ぜひ、お気軽にお問合せください!

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コラム監修者からのメッセージ

監修者

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者

LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。

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