無垢フローリング【カバ】
カバについて
カバはバーチ材とも呼ばれ、緻密で光沢のある美しい木肌ときちんと乾燥された材であれば狂いも少なく、非常に加工性の良い木材として家具やフローリング材として重宝されてきました。
木材の部類ではどちらかというと硬い部類になですが、同じ広葉樹のチークなどに比べれれば弾力性があり、適度な硬さが足や腰に負担がかからないので、ダンススタジオや体育館などによく使用されています。衝撃の吸収性も高く、目が詰まっていて減りにくいのも特徴です。
なめらかな肌触りのヒミツ
この、カバのきめ細かく、なめらかな肌触りのヒミツは、木にある、導管と呼ばれる水分や養分を伝導するための管にあります。
導管が太く、環状に並んでいる木材を環孔材といい、代表的な木材に、ナラ材やタモ、ケヤキ材があります。これらは木目がはっきりして、道管が太いため表面の手触りもやや凹凸が感じられるでしょう。
カバは散孔材と言い、導管が細く、木全体に満遍なく散らばっているので、非常になめらかで優しい雰囲気の木材なのです。
カバフローリングのもう一つの特徴として挙げられるのは、年数を経ても色が変わりにくいことがあります。無垢フローリングの多くの樹種は使い続けるうちに深みのある飴色に変化していきますが、カバは比較的当初の色が持続します。無垢フローリングの経年変化が気になる、明るい色の床を持続したいと思う方は、カバがおすすめです。
チークやウォールナットは高級材と言われていますが、カバは品質の割には手が届きやすい価格帯で、とてもバランスの良い無垢材と言えるでしょう。グレードを選ぶことによって更に費用を抑えることができるので、無垢フローリングでどんな木が良いか悩んでいる方は、一度カバを手にとってみてください。