無垢フローリング【木曽ひのき】

木曽ひのきについて
ひのき(檜・ヒノキ)と言えば、全国各地に分布し、ポピュラーな針葉樹で木材としても人気がありますが、【木曽ひのき】は長野県と岐阜県にまたがる「木曽谷」にのみ育つ木です。傾斜が険しい山間で、雨も多く、厳しい冬には深い雪で覆われます。そんな厳しい環境下で育つヒノキは、他の場所で育つヒノキよりも時間をかけて育ちます。

ゆっくりと時間を掛け育つことで、緻密で美しい年輪を育みます。そんな木曽ひのきは神々しいほど美しく、優れた耐久性と高い抗菌性、そしてヒノキ特有の良い香りも持ち合わせています。淡白で美しい木肌は、水拭きによって白さを保ち、ゆっくりと時間をかけて育ったからこそ、均等でバラつきが少なく良く揃います。

木曽ひのきの価値とは
また、古くから重宝されてきた木曽ひのきは、日本の伝統工芸品や、日本有数の建造物に使用されてきました。中でも最もゆかりがあるとされているのが伊勢神宮です。伊勢神宮では20年に一度「式年遷宮」という、言わば社殿の大規模な引越しをします。

次世代へ受け継ぐための大切なしきたりで、「木の再生」を祈るともされています。そこで使用されるご用材となるのが「木曽檜」です。ここで使われる「木曽檜」は樹齢300年以上の天然ものと決まっています。木曽檜の中でも最高級品とされ、昔から自生している正真正銘の天然檜を指し、極めて貴重で特別な木材です。

木曽檜の中でも、天然ものと人の手が加わったもの、間伐材や樹齢などによって価値も異なります。最高級とされる天然の木曽檜は年々減少傾向にあるものの、その天然の木曽檜を守る活動と共に、現在では自生している檜の種を使い、人工的に植林をし木曽檜を継続的に使えるよう整備されています。


木曽谷から産出されるひのきの中でも、林齢が80年以上のものは特に品質が良いとされています。その証として4m材には写真のような極印が押されています。
印字されている100や120の数字は林齢を意味しています。
印字されている100や120の数字は林齢を意味しています。
このように、木曽ひのきは林野庁中部森林管理局によりブランド化され、植林を行った場所や時期、樹種や林齢など全てが中部森林管理局で管理されています。そのため、きちんとした「木曽ひのき」であることなどは明確に証明されています。

樹齢の長い木曽ひのきは、高級齢として扱われ、マル印の中に「高」の文字が付けられ「マルコウ」と呼ばれます。一方、国有林材である木曽ひのきは、丸印の中に「国」の文字化入り、「マルコク」と呼ばれ差別化されています。
現在では、天然の木曾檜は城郭や伊勢神宮といった国の重要文化財となるようなものにだけ特別に奉納され、住宅などで使用されるものに関しては「マルコウ」「マルコク」といった人工林のみです。
