店舗リフォームのコツ・改装工事の注意点の解説とまとめ

店舗リフォームについて

はじめに

店舗リフォーム

お店を始めようとする場合の物件の選び方として、「スケルトン物件」「居抜き物件」の2パターンあります。「スケルトン物件」とは、前の借主が退居時に設備や内装をすべて撤去し、壁、天井、床を剥がした状態の物件のことです。一から店内のレイアウトや内装のすべてをこだわり、自分の理想通り設計することができるというメリットがありますが、その分リノベーションの金額も増加します。

「居抜き物件」とは、内装や備品などが残った状態で借りることのできる物件のことで、空調工事や水道工事などの費用を抑えることが出来、一般的に、スケルトン物件の半額程度の価格で仕上げることができます。飲食店の場合、なるべく同じ業種の店舗が入っていた物件を探すことで、厨房などの設備やレイアウトの面で大きな変更をしなくても簡単なリフォームでお店をスタートすることができます。

いずれの場合も、そのまま利用できる物件というのはほぼなく、必ず店舗のリフォームが必要になります。今回のコラムでは店舗リフォームの抑えておきたいポイントや注意点についてご紹介します。参考にしてみてください。

<この記事のポイント>
・店舗リフォームの物件選びについてわかる
・店舗リフォームのコツや注意点がわかる

更新日:2024/02/16
初稿:2021/06/29

リフォームについてスケルトン物件編

スケルトン物件のメリット

スケルトン物件

スケルトン物件の魅力は何といっても、レイアウトや設備など自分の希望通りにできる自由度の高さです。店舗をリフォームする際、居抜き物件の場合は店舗内のレイアウトが前のテナントと同じであったり、地域の方々に前のテナントのイメージが強く残っている場合もあります。

しかし、スケルトン物件であれば、一から内装やレイアウトを決めることができるので、前のテナントのイメージを払拭し、新しいお店がオープンするという期待感を与えることもできます

店舗運営の面でも、スケルトン物件ならではのメリットがあります。居抜き物件は設備が最初から設置されているため、初期費用を抑えることができますが、設置から時間が経っていると設備の不調やメンテナンスなどの問題が起こり手間がかかることは珍しくありません。また、設備自体の仕入れ先、メンテナンス依頼先が分からなくなっている場合も多く、余計な時間と費用が発生することもあります。その点、スケルトン物件は設備についても自身で選ぶことができるので、保証期間、メンテナンスの依頼もスムーズにでき、円滑な店舗運営を行えます

スケルトン物件は、入居時に自由にリフォームできる分、退去の際も同じく入居前の状態に戻すことが前提となっている場合があります。入居時に設置した設備を撤去などの工事が必要になるので、多額の費用がかかるというデメリットもあります。スケルトン物件を借りる場合は契約時に退去時のことも確認し、予算を確保するよう備えましょう

店舗リノベーション事例

店舗リフォーム

店舗リフォームの事例です。倉庫の無骨さを生かして、天井をあえて貼らないスケルトン仕様のおしゃれな内装デザインの店舗も増えています。天然木を使ったフローリングを採用すれば、無骨なインダストリアル系のインテリアの中でも温かみのある空間になります。写真はヘリンボーン張りという、ニシンの骨のように見える床の張り方で、空間を広く、モダンに見せてくれる効果があります。

外靴で歩くことを想定した場合、フローリングには硬い木質の広葉樹を使うのが良いでしょう。硬く、傷の付きにくいオークウォルナットがおすすめです。無垢材のフローリングなら、人が行き交うことで積み重なる傷も味になり、経年変化と共に床の色も深まるので、あまり気にならないでしょう。

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リフォームについて居抜き物件編

居抜き物件のメリット

店舗リノベーション

居抜き物件の強みは、設備や内装をそのまま活用することが可能なので、最小限の改装で済み、初期費用が抑えられる点ではないでしょうか。浮いた費用を広告宣伝費や商品開発に使うなど、新しく店舗を始める際に必要な他の経費に多く充てることができます。初期費用を出来るだけ抑えるためには、居抜き物件を探す際に、前の業態が同じか近い物件を探すことがポイントです。

そして、何も無い所から店舗を作るスケルトンリフォームと違い、居抜き物件なら、物件の一部を自分のお店のコンセプトに合わせてリフォームするだけで済みます。結果的に工事に伴う打ち合わせ時間を減らすことができオープンまでの準備期間も短くて済みます。基本的にリフォーム工事期間中でも物件の契約期間内であることから賃料が発生するため、オープンまでの準備期間が短いというのは費用面でもとても大きな効果を発揮してくれるでしょう。

また、元々お店があった所に開業するということは、人通りがあり、場所の認知がされやすいというメリットがあります。商売を始めるにあたっては、どんなに凝ったオシャレな内装を作っても、お客様にきていただかないとスタートしません。その点、居抜き物件なら、お客様への認知もされやすく、新たに一から知ってもらうことに傾注しなくてよいメリットがあります

ただ、スケルトン物件の記事内でも紹介しましたが、設備の老朽化が早く、修理やメンテナンス費用が発生したり、前の店舗のマイナスイメージを引き継ぐというリスクもあるので、入居前には物件の設備や周辺情報を良く調べて、納得して契約するようにしましょう。

店舗リフォーム事例

店舗リノベーション事例

店舗リフォーム事例です。明るい色の天然木フローリングとインテリアの相性が良く、ナチュラルでクリーンな空間になっています。メープルは美しい木目と反りも少なく水にも強い木材でおすすめです。タイルや、ビニールフロアだと無機質な空間になりますが、フローリング床だと優しい雰囲気で居心地の良い空間になります。飲食店などお客様が長時間滞在するのに心地よい店舗づくりに、天然木フローリング床のリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

株式会社カネトLIFE UP FLOORではフローリングの無料サンプルをご用意しております。実際に手に取って、木の肌触り、質感をお確かめいただけます。お気軽にご依頼、ご相談ください。

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店舗リフォームはいつがよいか

店舗リフォームのタイミング

店舗リノベーション

お店を既に持っている方で、店舗リフォームする目安は主に、「設備の交換や建物の修繕が必要なとき」「店舗の印象を変えたいとき」の2つが挙げられます。店舗の設備及び建物の老朽化については、店舗運営において衛生面、安全面からも必要不可欠です。また、長く店舗経営をしていくと、業績が低迷した時や、新しいターゲット層の顧客に向けた店舗にリニューアルしたい等、経営のおいて重要なタイミングで店舗リフォームをすることもあります。

その際に大切なのは、コンセプトを明確にしてリフォームに反映させることです。例えば、大衆的なお店を高級感のあるお店に変更する場合は、「明るく広いワンフロアの空間から、個室を多く、照明を落とした空間にする。」昔ながらの喫茶店に若者を増やすために、「キッチンはそのままで、客席の内装をフォトジェニックな空間になるよう変更する。」など、店舗リフォームによってコンセプトの変更や内装・外装の改善することは、顧客となるターゲット層を広くしたり集客率アップに繋がります

店舗の外観や、入り口付近の雰囲気はお客様にとって入店するかしないかを判断する重要な要素となります。店舗の集客効果を高めるためには内装のリフォームだけでなく、外観にも一工夫をして思わず足を止めて入りたくなるような店舗にすることが重要です。

無垢床の店舗リフォーム

店舗リノベーション

カフェやレストラン、サロンや美容室では、お店独自のメニューも大切ですが、「空間が好きだから」という理由で、そのお店を選ぶ人も多いはずです。居心地のよい、リラックスした空間は人を引き寄せます。家とはまた違ったリラックス空間を求めた時に、天然木の無垢フローリングにリフォームをするのはいかがでしょうか。木の持つ自然の温もりや、素材感は人々に安らぎを与えてくれますカリンは非常に高価な手に入りにくい木材ですが、独特の重厚感や赤味を帯びた深みのある色合いは高級感のある空間作りに最適です。

床は建物の中で占める面積も広く、空間の印象を左右する大切な要素です。また、多くの人が行き交う場所の場合、汚れや傷が目立ちやすいので、少しでもクリーンな印象を保てることが重要になってきます。明るい色のフロアタイルなどは施工当初は綺麗な状態ですが、土足で歩いた場合、土汚れや足跡が目立ちやすくなります。

一方で、濃い色の天然木のフローリングの場合は、木目が元々あるので、汚れや足跡も目立ちにくいというメリットがあります。また、経年変化により色が深まり、傷も馴染んできます。どうしても気になる傷や汚れが取れない場合はやすりをかけて目立たなくするなど、意外とメンテナンスも簡単に行うこともできます。こういった理由からも、天然木のフローリングへのリノベーションはおすすめです。

キッズスペースの設置

キッズスペース

天然木材には様々な種類と特徴があります。外靴で歩くことを想定したケースでは木質が硬い広葉樹をおすすめしていますが、カフェなどで靴を脱いでくつろぐ小上がりなどには木質が柔らかく、素足であるいても冷たくない針葉樹もおすすめです。子供連れをターゲットにした店舗にリフォームする場合は、靴を脱いで自由に赤ちゃんがハイハイできたり、子供たちが安心して寝転べるキッズスペースがあると集客効果が高まります

パインなどは住宅だけでなく保育園や幼稚園でも採用されることの多い樹種ですので、こういったファミリー層に向けた店舗づくりにはおすすめのフローリングと言えるでしょう。フローリング選びの参考にしてみてください。

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店舗リフォームのDIY

DIYのポイント

DIY

少しでも初期費用を抑えたいために、店舗リフォームをDIYしようと考えている方もいるかと思います。結論から言うと、店舗リフォームはDIYも可能で、業者に依頼するよりも費用を約2〜5割ほど安くできる可能性があります。しかし、すべての作業をDIYで行うことはできません。施工不良や失敗により、後々業者にお願いして余分な費用が発生したというトラブルが起きないように、しっかりとDIYする部分、専門のプロにお願いする部分の線引きを行うようにしましょう

DIYが可能な部分として取り組みやすいのが、壁紙の張り替えや内壁・天井塗装です。万が一失敗した場合でも塗り直し、貼り直しがしやすいという面もあります。外壁や屋根の塗装であればDIYできないわけではありませんが、失敗すると雨漏りが起こる危険があるためリスクが高いのでおすすめしません。

水道・ガスなどの配管工事、電気工事は、資格がなければ行えませんので注意が必要です。例えばトイレの改装工事を自分で無資格で施工して後々事故やトラブルが発生した際に保障の対象外になるので、必ず、リノベーションを得意とする工務店などに相談し、依頼するようにしましょう。なお、電気器具の交換や蛇口の交換など配線に手を加えない作業であればDIYは可能ですが、水漏れや漏電のリスクを考えると、慣れていない場合は専門業者に依頼する方が安心です

また、床についても簡単に張るだけでは?と考える方もいるかもしれませんが、耐久性が不足していると抜けてしまう可能性があります。また、無垢材のフローリングを施工する場合は天然木ならではの湿度による木の伸び縮みを計算して、反りや歪みが生じないように張る必要があるので、やはりプロにお願いするのが安心と言えるでしょう。

店舗リフォームのまとめ

openの看板
ここまで、店舗リフォームのコツや注意点をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。店舗リフォームは魅力的なお店をつくる第一歩です。長野県フローリング取引実績No.1!LIFE UP FLOORでは、バリエーション豊富な天然木フローリングをご用意しております。一味違った店舗づくりに無垢フローリングを検討してみてはいかがでしょうか。無料のお見積り、サンプルも日本、全国送料無料でお送りします。会社、オフィスなど業者様だけでなく、一般のお客様もお気軽にご利用ください!

コラム監修者からのメッセージ

コラム監修者

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者

LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。

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