ミディアムブラウンの床と合うインテリアの選び方を知ろう/家具との組み合わせ実例も紹介します

家づくりをする時に、フローリングは白系～深いブラウンまで色味の幅は広く、インテリアとのコーディネートや汚れの目立ち具合が気になり悩む方も多いかもしれません。床は空間の中で占める面積も広く、簡単に変えることができる場所ではないため、慎重に決めることが大切です。

フローリングの色の中で中間色と呼ばれるミディアムブラウンは、お部屋を明るく見せてくれ、木のぬくもりを感じる温かい雰囲気になります。どのようなテイストのインテリアとも馴染みやすいので、模様替えもしやすくおすすめです。今回は、ミディアムブラウンの床と相性の良いインテリアテイストや、おしゃれな部屋作りにおすすめのインテリアグッズのアイデアをご紹介します。

<この記事のポイント>

・ミディアムブラウンの床はお部屋を明るく見せ、温もりのある雰囲気になる
・間接照明やアートポスターなど小物を活用しておしゃれな空間に                    
・雑然としないためにフォーカルポイントを作ろう

更新日：2024/02/16
初稿：2021/06/14

<目次>
・西海岸テイストのインテリア
・北欧インテリアとの組み合わせ
・ラグマットを取り入れる
・ミディアムブラウンの無垢フローリング
・ミディアムブラウン床についてまとめ

「西海岸」というとどのようなイメージが沸きますか？アメリカ カリフォルニア州にある明るい太陽に照らされたビーチと素朴で開放的な雰囲気を取り込んだ「西海岸インテリア」は近年、人気のあるインテリアスタイルの一つです。

リラックス感漂う雰囲気にはミディアムブラウンの床がぴったりです。ネシアチークのようなミディアムブラウンの無垢フローリングを用いれば、ナチュラルテイストとのインテリアとの相性は抜群です。わざとペンキが剥がれたようなラスティックなインテリアとも天然木材なら馴染み、経年変化による床の傷、色の変化も空間に深みを与えてくれます。

西海岸スタイルのインテリアに欠かせないのがブルーのアクセントカラーを取り入れたコーディネートです。ブルーの中でも、デニム地のようなカジュアル感があるインディゴブルーや、西海岸の海を連想させるターコイズブルーのインテリアアイテムを取り入れるだけで、一気にビーチ沿いのリラックスムードが高まります。ソファにブルー系のクッションやカーテンでアクセントをつけるのもおすすめです。

壁紙の一部をアクセントクロスを採用して、ブルー系にするだけでも海を連想させる爽やかな空間になります。オレンジ系のミディアムブラウンの床なら、ブルー系のインテリアと組み合わせても寒々しい印象にはならず、温もりの感じながら開放的な空間になります。

また、より海外テイストのお部屋にしたい場合は、間接照明がおすすめです。最近では電池式のイルミネーションライトもたくさん売っており、手軽にお部屋の雰囲気を変えることができます。一人暮らしのワンルームのような狭い空間でも、小さなライトを窓辺に這わせたり、壁に掛けたりするだけでポイントになり、温もりのある可愛らしい空間になります。

パイン材にように節があり、芳香がある天然木の無垢フローリングにはグリーンを置けば、視覚と香りから室内でも自然の中にいるようなリラックスできる空間になるのではないでしょうか。パイン材は使い始めこそ黄味がかった白っぽい木材ですが、経年変化と共に、ミディアムブラウンの床に変化します。無垢材の床を暮らしの中で「育てていく」のも楽しみの一つになります。

ダイニングのインテリア実例をご紹介します。ミディアムブラウンのテーブルとフローリングが爽やかな雰囲気です。

北欧インテリアを暮らしの中に気軽に取り入れる方法として、ファブリックパネルがおすすめです。ファブリックパネルとは、木製のパネルに生地を貼ったインテリアのことで、市販されているものもありますが、自分でお気に入りの布地を使ってＤＩＹすることも可能です。

ファブリックパネルは手軽さが魅力で、軽いのでピンやフックに壁にかけるだけでお部屋のイメージを変えることができます。壁に掛けられない場合は、床に置いたり、棚の上に立てかけテディスプレイするだけでも部屋にアクセントを加えてくれます。

北欧インテリアを代表するデザインはカラフルな配色や大胆で美しい柄が多く、お部屋が明るく華やかな雰囲気になります。ミディアムブラウンの床の温かみと、はっきりした色味の北欧デザインはお互いを引き立ててくれます。

ここまで、ミディアムブラウンの床と相性の良いインテリアテイストを紹介してきましたが、テイストに縛られず「好きなモノに囲まれてくらしたい！」と思う方も多いかもしれません。また、インテリアを工夫したいけど、何から手をつけたら良いのか分からないという方もいると思います。

ただ好きなものを並べただけだと、雑然とした印象のお部屋になりがちです。そこで、フォーカルポイントをしっかり作ることで、好きなモノに囲まれながら洗練された空間をつくることができます。

海外のようなテイストのインテリアが好きな方におすすめのアイテムはミラーです。鏡なのでどんなお部屋にも馴染みやすく、実用性も兼ね備えています。リビング、洗面所、玄関など空間の大きさに合わせてミラーを設置するだけで、洗練された空間をつくることができるでしょう。

映り込む景色を意識して設置すれば、お部屋を広く見せてくれる効果もあります。価格もお手軽なものから、高級なものまで幅広く揃っているので、予算に合わせて選ぶことが可能です。この時、壁の中心をとり、鏡の下に置く棚や、インテリア小物を左右対称に配置すると、よりすっきりとした美しい空間に仕上がります。

アートポスターもおすすめのインテリアアイテムです。抽象画から、風景画や写真をモチーフにしたものなど、様々なバリエーションが楽しめます。上の写真のように、同じテイストの大きめのアートポスターを2枚並べて飾るのもおしゃれですよね。フレームも異なる色を合わせるよりは、同じ色で統一した方がすっきりまとまります。

アートポスターの中で使われている色とお部屋の中にあるインテリアを同じ系統の色でリンクさせると統一感を演出できます。ピンクや白などパステルカラーのアートを飾った場合、クッションなどで同じ色を取り入れると簡単です。また、グレー系でまとめたお部屋には抽象画や線画などモノトーンのアートを取り入れるとシンプルでモダンな印象になります。カーテンに差し色をもってくるのもおすすめです。

飾る際にはサイズ感も重要になります。大きいポスターと小さいポスターを並べる、同じサイズを複数枚並べるなど、周りのインテリアの高さと比べてバランスよく配置するように意識してみてください。 異なるサイズのアートポスターを取り入れる場合には隣同士に飾るよりも少し位置をずらしてあげると、よりバランスが取りやすくなります。 上手にアートポスターを取り入れて、センスの良いといわれるお部屋を作ってみましょう。

無垢材のフローリングは天然木そのものの肌触りが魅力の一つですが、オークなどの広葉樹は堅い木材で頑丈な反面、ひんやりと冷たい感触があり、冬場は素足で過ごすには冷たく感じるかもしれません。そんな時、ラグを敷くと、見た目も使い心地としても温もりが加わり、おすすめです。テーブルの下に敷けば椅子を動かした際にできる傷を防ぐ役割もあります。

ラグマットで上手に色を取り入れて壁紙、床、インテリアの組み合わせを楽しむことができます。

ミディアムブラウンの床に、赤系や青系などのはっきりした色のラグマットを敷き、家具類は床に近いブラウン、アイボリー系でまとめると個性が光るお部屋になります。

無垢材のフローリングは日光が当たり、経年変化によって色が変わるので、ラグマットを敷いた場所と敷かない場所との色ムラが出来てしまう可能性があります。よって、定期的に家具のレイアウトを変えたり、直射日光が当たらない工夫をすると、無垢材のフローリングもより長く、美しさを保つことができます。

ミディアムブラウンになる天然木材は様々ありますが、今回は次の３つをご紹介します。

インドネシアチークはしっとりとした肌ざわりが特徴で、マホガニーと並ぶ高級木材として、ヨットの内装材や、家具などにも使われてきました。伸びや縮み、反りといった狂いが少なく、無塗装でも表面にはワックスを塗ったような自然な光沢感があります。インドネシアチークは、ほぼ植林で育ったものが輸入されており、成長が早く、明るい色合い～ミディアムブラウンに変化し、時が経つほどに艶のあるあめ色に変化していきます。