ブラックチェリー 無垢フローリング|床材 無垢フロアの専門店|

ブラックチェリーフローリングとは

ブラックチェリー

今回は、華やかな色合いで、木目の表情が優しい「ブラックチェリー」を使ったフローリングについてご紹介していきたいと思います。ブラックチェリーは加工がしやすく、古くから高級家具の木材として使われてきました。家具木材を床材として使う贅沢感、時を重ねるごとに増す艶と色の変化による高級感、天然木の無垢床材の魅力を最大限に感じることができるフローリングす。

ブラックチェリー施行例

ブラックチェリー複合フローリングの施行イメージです。片流れの大きな屋根に白い壁とキッチン、ブラックチェリーの優しい色味がより一層美しく映えます。複合フローリングとは表面に天然板を使用し基材に合板を用いる商品です。天然木材の厚挽き材を使っているため、無垢材本来の質感を保ちながら、無垢材の弱点である反り・縮みなどのくるいを補う高い安定性があります。また、合板も使用しているので、資源環境への配慮、コスト削減にもなります。価格は、化粧材による違いのほか、遮音性能などの機能によっても変わります。床暖房にも対応可能です。該当のブラックチェリーフローリングはこちらです。

チェリーの写真

ブラックチェリー(別名:アメリカン ブラック チェリー、ワイルド チェリー)はバラ科サクラ属の広葉樹です。板材としては北米産が有名ですが、温暖な地域に幅広く分布する樹種です。樹高は15mから大きいもので30mに達し、日本では果物のアメリカンチェリーがなる木として知られています。

世界三大銘木と呼ばれている木の種類に「ウォールナット」、「マホガニー」、「チーク」があり、今も家具材として高い人気があります。ブラックチェリーも古くから家具材として使われてきましたが、その美しい木目と色合いから、ヨーロッパの家具職人たちは「ニューイングランドマホガニー」とも呼んでいたと言われます。

<この記事のポイント>

・ブラックチェリーは無垢材でありながら安定性が高い木材
・劇的な経年変化による色の深まりが魅力                                             
・美しい色と木目を際立たせるなら自然オイル塗装がおすすめ

更新日:2024/02/16
初稿:2021/04/25

劇的な経年変化

無垢材フローリングの特徴として経年変化があります。合板のフローリングの場合、時間と共に劣化が進み見た目が悪くなる一方です。綺麗にしたいと思ったら、リフォームを行わないといけません。無垢フローリングの場合、時間と共に色の深みが増し、傷さえも味となり、使い込むほどに艶がでて美しく変化するのです。

経年変化の程度については、樹種によって異なります。経年変化する木材の代表的なものに香りのよいヒノキ材や木目がはっきりしたスギ材があります。ヒノキ材やスギ材は針葉樹で、初めはかなり白く、約5年程かけて色が濃くなります。ブラックチェリーは広葉樹の中でも経年変化が劇的に起こる木材として有名です。そのスピードは約半年から1年もするとはっきりと変化がわかるほど、色が濃くなります。

ブラックチェリーフローリングは変化の度合いは最初の数年で表れるので、広い面積を要する家具を配置したままにするのは注意が必要です。 置く場所を定期的に入れ替えるなどして、きれいに経年変化をするよう工夫してみましょう。

ブラックチェリー床

無垢材は、木の外側に近い部分である辺材と木の中心に近い部分である心材に分かれます。ブラックチェリーは、辺材と心材がはっきりと色が分かれており、区別が鮮明にできます。

辺材は黄白色から乳白色で、心材は赤から濃い紅褐色まで幅があります。使い込むほどに深みを帯びて飴色に変色してゆき、高級感がある艶が生まれます。

広葉樹には樹に栄養分を運ぶ導管がありますが、この導管が狭く、不規則に存在しているものを散孔材といいます。ブラックチェリーやブナ、メープル等が散孔材として代表的な木材です。散孔材の木目は曖昧な感じできめ細かく、ずっと触れていたくなるような、滑らかな手触りで、人々に愛されています。

ブラックチェリーの持つ優しさ、高級感のヒミツはこんなところにもあるのです。まさに空間の印象を左右するフローリングに最適な木材といえます。

ブラックチェリーフローリング施行例

ブラックチェリーフローリング施行例

この住宅の施工事例では、キッチンにもブラックチェリーフローリングが貼られています。他にも無垢材をふんだんに使い、とても統一感のある素敵な空間に仕上げています。このようにブラックチェリーは色、木目ともに美しくフローリングとして上質な空間を演出してくれます。当サイトには他にも多数の施行例の一覧を掲載しています。ぜひご確認ください。

ブラックチェリー枝

ブラックチェリーの樹種固有の特徴として「ガムポケット」があります。ガムポケットは「やにつぼ」「やにだま」などと呼ばれ、樹脂が木目に詰まって筋状や黒い斑点模様になっている部分のことです。

チェリー材のガムポケットは触っても松ヤニのように触るとベタつくことはなく、デコボコ感も多くは気になりません。また、ガムポケットの有無はほぼ木材の等級に影響を及ぼさない基準となっています。

ガムポケットは一見すると木材の難点に見えるかもしれませんが、天然の無垢材の証ともいえます。また、経年変化と共に色が濃くなったブラックチェリー材のガムポケットは、木材に馴染み、気にならない程です。天然木ならではの素材を活かしたアクセントとして、ナチュラルな空間にリズムをつけることができるのではないでしょうか。

フローリング塗装の種類

フローリング塗装

無垢材のフローリングは無垢材そのままの状態で使用することは、ほぼありません。傷や汚れから保護するために、大きく3つに分けてUVウレタン塗装、ワックス塗装、もしくは自然オイル塗装を施すことが一般的です。

UVウレタン塗装とは、紫外線で固まる塗料を塗り、表面に硬い塗膜を作ることでフローリングを保護します。塗膜をつくるので、光沢が出て耐摩耗性や耐久性に優れて傷や汚れが付きにくく、一度塗ってしまえば基本的にメンテナンスは不要です。ただし、無垢材の質感は失われてしまいます。

ワックス塗装とは、自然の蝋を木の表面にコーティングすることでフローリングを汚れから守る塗装です。種類にはミツバチの巣から抽出する動物性の蜜蝋ワックスや、カルナバ椰子の葉の裏から採取する植物性のカルナバ蝋のワックスなどがあります。仕上がりは、木の内部に染み込まないので濡れ色にならず、無塗装に近いさらっとした手触りになります。

フローリング塗装

そして、劇的な経年変化と美しい木目が魅力のブラックチェリーフローリングに最適なのが、自然オイル塗装です。

自然オイル塗装とは、原料に石油や合成顔料を含まない天然素材を主原料とし、桐油やヒマワリ油、亜麻仁油などの植物性オイルを浸透させることにより、無垢材を保護します。無垢材に浸透させるので、無塗装に近い木材のもつ本来の手触りを残してくれます。

自然オイルの塗料は国内メーカーの製品もありますが、ドイツのメーカーのものが主流になっています。海外では自然塗料と名乗る為に明確な基準が定められているので、安全性の高さ、人や環境に優しい塗料として人気があります。

フローリング

自然オイル塗装は緻密な木目の広葉樹と相性が良く、木の内部に浸透して表面に塗膜を作らないため、木本来の美しい木目が際立たせ、経年変化による美しい色合いを引きだしてくれます。まさに、自然オイル塗料はブラックチェリーフローリングに最適な塗料と言えるでしょう。

自然オイル塗装を施した無垢フローリングは木本来の良さをの残し、お手入れも簡単です。その方法については、この後ご紹介します。

メンテナンスについて

家づくりの中で、無垢フローリングというとメンテナンスが大変なのでは?と採用を悩む方もいるかと思います。でも実は、無垢フローリングのお手入れは簡単です。日々の暮らしの中でその特徴を理解し、コツを実践するだけで、経年変化を楽しみながら快適に過ごすことができます。

ブラックチェリーフローリングは経年変化が目に見えて分かりやすく、時が経つと共に滑らかな木肌に艶が増していきます。ここでは、自然オイル塗装をした無垢フローリングのお手入れ方法をご紹介します。

フローリングのお手入れ

ブラックチェリーフローリングに限らず、自然オイル塗料で塗装した無垢フローリングの日々の掃除は掃除機をかけるだけで大丈夫です。なぜなら、木の質感を活かした浸透系塗料で塗装した無垢フローリングは吸水しやすいという特徴があるからです。そのため、普段のお手入れは水拭きはせずに、掃除機や乾拭きで十分といえます。

ウェットタイプのフローリングクリナーは便利ですが、洗剤を含むため無垢フローリングには避けたほうがベターです。万が一、どうしても汚れが気になる場合は、水に溶かした中性洗剤に雑巾を浸し、固く絞ったうえで拭くようにしましょう。強くこすりすぎるのは禁物です。

無垢フローリングの本格的なオイルメンテナンスは年に1回程度で十分です。日々の生活の中で人が歩くことで、皮脂が床につき自然と油分を補うことになるのです。ブラックチェリーフローリングは日光に反応して色が濃くなっていきます。油分を補うということは、綺麗に日焼けするためにサンオイルを塗るようなもの。日常の積み重ねが、フローリングの美しさに反映されるなんて、より一層愛着が沸きそうですね。

無垢フローリングのご相談はお気軽に、LIFE UP FLOORへお問合せください。

夏フローリング

無垢材は湿度に反応して湿気を吸い込んだり吐き出すという天然の調湿効果があります。これは、木材に含まれるセルロースという成分に水分を引き寄せる力があり、周囲の湿度が高いときは水分を取り入れ、乾燥しているときは内部の水分を空中に吐き出す作用があるからです。よって乾燥する冬の時期はしっとり、ジメジメする梅雨の時期はカラッと快適な空間を保つことができるのです。

また、メンテナンスの部分でご紹介したように、足裏の皮脂を無垢フローリングが吸収してくれるため、夏でも床がベタつくことなく快適に過ごせるのです。

季節に応じて自然の持つパワーを発揮して快適に過ごすことができるのが無垢フローリングの大きな魅力です。

施工例玄関
写真はブラックチェリーを使った玄関です。古くから高級家具にも利用されてきたブラックチェリー材のフローリングは上質な空間をつくってくれます。家の顔となる玄関周りのフローリングにもおすすめです。

幅広いインテリアとの相性◎

インテリア

みなさんは、どのようなインテリアのテイストがお好きですか?ブラックチェリーフローリングは明るい色からスタートし、経年変化と共に色が濃くなり艶が出てきます。自身が年齢を重ねるのと一緒にフローリングも年を重ねていくのです。

若い頃は華やかな色合いのインテリアを好み、それに合わせて明るい色の床材を選んだとします。年齢を重ねるにつれて、落ち着いたインテリアに変えたいと思った際に、もし合板のフローリングの場合は張り替えないと床の色を変えることはできません。

でも、ブラックチェリーの無垢フローリングでしたら、そのままで経年変化により色が深みを増していくので、自身が年齢を重ね、落ち着いた色合いのインテリアに変えた時でもしっくりくるはずです。

北欧インテリア
もちろん、落ち着いた色合いのフローリングに、アクセントとして明るいインテリアをコーディネートするのも素敵ですよね。人気のある北欧スタイルのお手軽なインテリアにも、高級感のあるブラックチェリーフローリングをコーディネートすれば、バランスの良い空間をつくることができるでしょう。マンション等のリフォームにもおすすめです。用途に合わせて様々な無垢材を比較検討するのも家づくりの楽しみですよね。もっとお気軽に無垢フローリングを採用していただければ幸いです。

ブラックチェリーフローリングのまとめ

無垢フローリング

本日は、ブラックチェリーフローリングの幅広い魅力をご紹介させていただきました。いかがでしたか?                     

無垢フローリングは天然の木材ですので、伸縮性があり、施工後でも小さな反りや隙ができてしまうことは避けられません。ただし、弊社で取り扱っているブラックチェリー複合フローリングの場合は、合板の基材の表面に3ミリの厚さがある厚挽き材を使用しているので、安定性があり、無垢材の質感、調湿効果を感じていただくことが可能です。

弊社では無料サンプルもご用意しておりますので、実際に手に取ってブラックチェリーの滑らかさを感じてみてください。

また、ブラックチェリーの他にもオークメープルヒノキなど多種多様なフローリングを取り扱っております。

新築からリフォームまで、上質なフローリング材ならLIFE UP FLOORへお問合せください。

コラム監修者からのメッセージ

コラム監修者

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者

LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。

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