失敗しない!フローリングの幅を選ぶときの5つのポイント
「フローリングの幅なんて気にしたことがない」という方、実はけっこう多いんです。でも、部屋の印象って“床の幅”だけで驚くほど変わるってご存知でしたか?
「広く見せたい」「高級感を出したい」「予算も気になる」…そう思いながらも、どの幅が自分に合っているのか分からずに選んでしまうと、後悔してしまうケースも少なくありません。

この記事では、フローリングの幅で失敗しないために知っておくべき知識や選び方のポイントを、初心者の方でもわかりやすくまとめています。さらに、実際の施工事例も交えながら、幅ごとの見え方の違いや部屋への影響もご紹介していきます。
この記事を読むことで、あなたの理想の空間にぴったりなフローリングの幅がきっと見つかります。

<この記事のポイント>
✔️フローリングの幅によって部屋の印象や空間の広がり方が変わる理由がわかる
✔️幅の種類ごとの特徴とメリット・デメリットが明確になる
✔️実際の施工事例から、幅選びのヒントが得られる
初稿:2025/5/15
<目次>
・フローリング 幅によって部屋の印象はどう変わる?
・フローリング 幅の種類とそれぞれの特徴
・フローリング 幅選びで後悔しない5つのチェックポイント
・フローリング 幅のトレンドとおすすめサイズ
・【事例紹介】LifeUPの施工事例に見るフローリング 幅の選び方
・フローリング幅選びは「感覚」ではなく「根拠」で決めよう
フローリング 幅によって部屋の印象はどう変わる?
「部屋をおしゃれにしたい」と思ったとき、色や素材に目が向きがちですが、実はフローリングの幅も印象を大きく左右する要素です。幅の広さによって、部屋が「広く見える」か「高級感がある」かといった印象が変わります。まずは、幅によってどう見え方が変わるのかを解説していきましょう。

幅が狭いと空間が広く見えるって本当?
これは本当です。幅が90mm以下の細幅フローリングは、継ぎ目のラインが多くなるため、遠近感を強調しやすくなります。特に床材を「奥行き方向」に張ることで、目線が自然と奥へ誘導され、結果的に空間が広く見える効果があります。
たとえば、トイレや廊下のような狭いスペースに細幅フローリングを使うと、「なんだか奥行きがある感じがする」と感じた経験がある方もいるはず。それが視覚効果によるもので、家具が少ない空間ほどその効果ははっきり出やすいです。
ただし、木目が強い材種や色味の濃い床材の場合、継ぎ目が目立って逆にゴチャついて見えることもあるので、素材選びとのバランスが重要になります。

幅が広いと高級感が出る理由とは?
幅が120mm以上あるフローリングを使うと、床の継ぎ目が少なくなり、空間に“面の広がり”が生まれます。この視覚的な広がりこそが「高級感」や「落ち着き」の印象を強めてくれる要因のひとつです。
「まるでホテルみたい」「ゆったりした空気感がある」と感じる空間には、幅広の床材がよく使われています。実際、近年の住宅トレンドでも、リビングや寝室などに幅150mm以上のフローリングを採用するケースが増えています。


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フローリング 幅の種類とそれぞれの特徴
フローリングの幅には明確な「正解」はありませんが、目的や部屋の使い方によって適した幅があります。主に使われる幅は90mm・120mm・150mmなどで、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下で、代表的な幅とその特徴を詳しく見ていきましょう。

一般的なフローリングの幅は何mm?
市場でよく使われているフローリングの幅は、90mm・120mm・150mmの3タイプです。日本国内での「標準サイズ」は90〜120mmとされており、多くの住宅やリフォーム現場で採用されています。
この幅が選ばれる理由は、コストや施工のしやすさ、そして見た目のバランスが取りやすいことにあります。特に120mm幅は「どんな部屋でも無難に使える」として、住宅メーカーでもよく使われるサイズです。

一方、ヘリンボーンや市松張りといったデザイン張りをする際は、75mm〜90mm程度の細幅が採用されることが多いですが、もちろん幅広のものでもおしゃれに仕上がるため、個性的な印象を出したい人にとても人気があります。
ライフスタイルや部屋の広さに合わせて、標準サイズを基準にしてから、細幅や幅広の検討を進めるとスムーズです。

細幅タイプ(90mm未満)のメリット・デメリット
細幅フローリングの魅力は、視覚的に奥行き感を演出できる点にあります。ライン(継ぎ目)が多くなることで、空間に「動き」や「表情」が加わり、狭い部屋でも広く見せやすくなります。
特にトイレや廊下などのコンパクトな空間では、細幅フローリングが持つ「抜け感」が効果的。また、ナチュラルでカジュアルな雰囲気を好む方にもおすすめです。
ただし、継ぎ目が多いことで「木目がうるさく見える」「掃除の手間が増える」などのデメリットも。節が目立つ樹種では雑多な印象になることもあるため、素材選びには注意が必要です。

◆メリット◆
- 空間に奥行きが出て広く見える
- デザイン性が高く、動きのある印象に
- 比較的リーズナブルな製品が多い
◆デメリット◆
- 継ぎ目が多く、掃除がやや手間
- 選べる種類が少ない
- 木目や節によってはごちゃついた印象になる
幅広タイプ(120mm以上)のメリット・デメリット
幅広フローリングは、少ない継ぎ目で“面の広がり”を生むため、部屋全体をゆったりと見せてくれるのが特長です。特に150mm以上の幅を使えば、ラグジュアリーで洗練された空間が演出できます。
広いリビングや寝室、ホテルライクな空間を目指す方に好まれており、現在の住宅トレンドでも非常に人気があります。木目が大きく出ることで、無垢材ならではの素材感も楽しめます。


◆メリット◆
- 継ぎ目が少なく、高級感のある仕上がり
- 木目や節の表情が際立つ
- 掃除がしやすく、見た目も整う
◆デメリット◆
- 材料コストが高くなりがち
- 湿気による変形リスクがある
- 施工や在庫確保に手間がかかる場合もある
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フローリング 幅選びで後悔しない5つのチェックポイント
フローリングの幅は、ただ見た目だけで選ぶと「想像と違った…」という後悔につながることもあります。デザイン、住まい方、費用面などを総合的に考えることが大切です。ここでは、幅選びで失敗しないために必ず押さえておきたい5つのチェックポイントをご紹介します。

チェックポイント一覧
- 視覚効果を意識する
- ライフスタイルとの相性を考える
- 無垢材か複合材かを選ぶ
- コストと施工性のバランスを見る
- サンプルや事例を確認する
視覚効果を意識した幅選び
フローリングの幅が変わるだけで、部屋の見え方は劇的に変わります。たとえば、細幅タイプを奥行き方向に張ると、目線が引き込まれて「広く見える」効果が生まれます。逆に、幅広タイプを横方向に張れば「落ち着いた高級感」が演出できます。

重要なのは、部屋の形や広さとのバランスです。狭い部屋には細幅、広いリビングには幅広という使い分けが基本。ただし、光の入り方や壁の色、家具配置なども影響するため、視覚効果を活かした設計を心がけましょう。

ライフスタイルに合った幅か?
小さなお子様がいる家庭、ペットを飼っている家、在宅ワーク中心のライフスタイル——実は、生活スタイルによって適したフローリングの幅は変わってきます。
例えば、子供が小さく、おもちゃが散らかりやすい家庭では、掃除のしやすさを重視して幅広タイプを選ぶのもひとつの手です。継ぎ目が少ないため、ゴミやほこりがたまりにくく、掃除機もスムーズに動かせます。

一方、頻繁に家具の移動がある人や、床のキズが気になる方は、傷が目立ちにくい細幅タイプがおすすめ。カジュアルな雰囲気も加わり、日常生活に馴染みやすくなります。
小さい子供やペットがいて、床の傷は気になるけれど幅広タイプの床材を選びたい!そう思う方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にオススメなのが「KRONOTEX(クロノテックス)」です。

KRONOTEXは近年店舗や商業施設で流行っているラミネートフローリングです。選ばれる理由は、高級感がありながらも、耐キャスター、耐衝撃、耐熱性にも優れており、土足でも使用頂ける商品として人気があります。
高密度繊維板(HDF)を基材とし、表面に高性能なメラミン樹脂シートを使用しています。4つの層により優れた耐久性と独特の品質をもちます。
毎日どんなふうに家を使っているかをイメージして、「自分たちの暮らしに合う素材や幅」を意識して選ぶことが後悔しないポイントです。
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無垢 or 複合で幅の安定性が違う
「幅広のフローリングにしたいけど、反りやすいって本当?」と不安になる方も多いですよね。実は、無垢材と複合材では、同じ幅でも“変形しやすさ”が大きく異なります。
無垢材は一本の木からそのまま切り出されるため、木本来の豊かな木目や温もりをダイレクトに楽しめるのが最大の魅力です。特に150mmを超えるような幅広の無垢材は、存在感が際立ち、空間に自然の美しさと重厚感をもたらします。
木は生きている素材のため、湿気や乾燥に応じて呼吸するように伸縮や反りが起こることもありますが、それもまた天然素材ならではの味わい。適切な管理を行えば、時を重ねるごとに風合いが深まり、唯一無二の経年美を楽しむことができます。

一方、複合フローリングは基材に合板などを使っており、寸法安定性に優れています。幅広でも反りにくく、メンテナンスも楽です。
LIFE UP FLOORの事例でも、幅150mmのハードメープル複合材を使った施工例があり、開放感と安定性を両立した空間が実現されています。幅選びと材質の組み合わせはセットで考えるべきです。

コストと施工性のバランスを考える
幅広フローリングは、木目の迫力や重厚感が魅力。手間をかけて仕上げるためコストは上がりますが、それに見合う上質な空間を演出できます。
一方、細幅タイプは繊細でリズミカルな表情が特徴。施工に手間がかかることもありますが、空間に洗練された印象をもたらしてくれます。どちらも個性があり、仕上がりの満足度は高まります。

どちらが良いか迷っている方には、「標準幅」とされる120mm前後のタイプがバランスの取れた選択肢としておすすめです。コスト・施工性・見た目のバランスがちょうど良く、中間的な位置づけとなっています。
フローリングの幅を選ぶときは、見た目だけでなく「材料費」と「施工費」の両方に目を向けて、自分にとっての“ちょうどいい”を見極めることが大切です。

施工事例やサンプルを見て判断
カタログやネットの画像だけでは、実際の印象をつかみにくいのがフローリング選びの難しいところ。だからこそ、サンプルを取り寄せたり、施工事例を見るのはとても大事です。
たとえばLIFE UP FLOORのサイトでは、幅90mm・120mm・150mmそれぞれの施工事例が公開されています。写真を見ると、同じ床材でも幅が違うだけで空間の印象がガラッと変わることがよく分かります。
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また、サンプルを実際に部屋の照明の下で見てみると、色や質感がどう映るかをリアルに感じられます。思ったより暗かったり、継ぎ目が気になったりと、意外な発見があるものです。
最終的には「見て・触って・比べて」判断するのが、失敗しない幅選びの一番の近道です。
LIFE UP FLOORでは、皆様にぜひフローリング材の品質や質感をお手にとって確認いただきたく、無料サンプルをご用意しております。実際の商品をご覧いただくことで、通信販売でよくある後悔も防げるかと思います。カタログも同封しておりますので、ぜひご利用ください。
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フローリング 幅のトレンドとおすすめサイズ
フローリングの幅にも「今っぽさ」があります。以前は細幅が主流だった日本の住宅でも、最近では幅広フローリングがトレンドに。ここでは、実際に人気が高まっているサイズや、住宅の種類ごとのおすすめ幅について解説します。

最近人気の幅サイズは?
現在のフローリングトレンドは「幅広」です。特に150mm以上のフローリングは、見た目の重厚感と掃除のしやすさから人気が高まっています。リビングや寝室など、空間の広さを活かせる場所でよく採用されています。

また、120mmも引き続き根強い支持があります。ちょうどよいバランス感があり、施工性やコスト面でも優れているため、幅広に挑戦したいけれど慎重になりたい方に向いています。

細幅(90mm以下)はやや減少傾向にありますが、ヘリンボーン張りや個性的な空間演出を求めるユーザーには、今なお根強い人気があります。


賃貸・戸建て・マンションで異なる選び方
住宅の形態によって、適したフローリングの幅も変わってきます。
まず、賃貸住宅では施工性とコストが重視されるため、汎用性の高い90〜120mm幅が定番です。短期間での張り替えを前提とする場合もあり、流通量が多く、在庫管理がしやすいサイズが選ばれやすい傾向にあります。

一方、戸建住宅ではデザインの自由度が高く、150mm以上の幅広タイプを選ぶ方が増えています。広いリビングに合わせて開放感を出したい、素材の良さを引き立てたい、という要望に応えるかたちで幅広化が進んでいます。

マンションも、最近では戸建てと同じように幅広が人気です。高級感のあるインテリアを求める層が多く、150mm前後の複合フローリングや耐久性の高さからKRONOTEX(クロノテックス)が好まれる傾向があります。
それぞれの物件で何を優先するかによって、幅の選び方も変わるため、設計段階からライフスタイルや用途を考慮した選択が求められます。

\\LIFE UP FLOORの施工事例はこちら//
【事例紹介】LifeUPの施工事例に見るフローリング 幅の選び方
実際の施工事例を見ると、フローリングの幅が空間に与える影響がよく分かります。ここではLIFE UP FLOORの公式サイトで紹介されている3つの実例を通じて、90mm・120mm・150mmの幅がどのように活かされているのかを比較してみましょう。
幅150mm×複合ハードメープル|ナチュラルモダンな開放感あるリビング

こちらは幅150mmの複合ハードメープル材を採用した施工事例。無垢材に近い上質な質感と、複合材ならではの安定性を兼ね備えたフローリングで、開放的なLDK空間が実現されています。
継ぎ目が少なく、面としての広がりを感じさせるこの幅は、特に天井が高い空間や、リビングのような“広さ”を活かしたいエリアにぴったり。ハードメープルのやや白味がかった上品な色味は、家具との調和も良く、空間全体がナチュラルで洗練された印象に仕上がっています。
幅120mm×オーク材|木の質感が映える洗練されたシンプル空間

幅120mmのオーク材を採用した施工例は、シンプルながらも素材の質感を活かした落ち着きのある空間が印象的です。
オークは木目がしっかりしており、ナチュラル感と重厚感を併せ持つ素材。120mmという幅は、広すぎず狭すぎず、視覚的にもバランスがよいため、リビングはもちろん寝室や書斎など、さまざまな用途の部屋にマッチします。
この事例では、白を基調とした内装にオークの暖かみが映え、ナチュラルモダンな雰囲気が際立っています。家具やファブリックのコーディネートを邪魔しない“ちょうど良い幅感”が、幅120mmの持ち味といえるでしょう。
幅90mm×西南カバ材|奥行きを演出する細幅が魅力の空間

幅90mmの西南カバ材を使用した空間の事例(詳細はこちら)は、細幅ならではの奥行き感と繊細さが際立つ好例です。
視線の流れを利用して“広く見せる”工夫が重要。この事例では、細幅フローリングを奥行き方向に張ることで、自然と目線が奥へ引き込まれ、空間を広く感じさせています。
西南カバは優しい色合いと穏やかな木目が特徴で、空間に圧迫感を与えません。細幅のため継ぎ目は多いものの、その繊細なラインが空間にリズムと軽やかさをもたらしています。
清潔感とやわらかさを演出したい場所において、90mm幅の魅力が最大限に活かされた事例です。
\\もっとみたい!LIFE UP FLOORの施工事例はこちら//
フローリング幅選びは「感覚」ではなく「根拠」で決めよう
フローリングの幅は、ただの“見た目”の問題ではありません。部屋の広さや形状、ライフスタイル、好みのインテリアテイスト、さらにはコストや施工のしやすさまで、幅の選択が住宅の完成度に与える影響はとても大きいです。

この記事では、細幅・標準・幅広の3つの幅を比較し、それぞれのメリットとデメリットを明確にしたうえで、視覚効果や実用性に配慮した「失敗しない選び方」を解説しました。さらに、LIFE UP FLOORの具体的な施工事例をもとに、実際の空間で幅がどのように活かされているかもご紹介しました。


コラム監修者からのメッセージ

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。