新築一軒家の施工事例|複合オーク150幅 オイル塗装 セレクト インドネシアチーク75幅 UV塗装 プレミア
住まいの床材選びは、空間の印象だけでなく、日々の暮らしの快適さを左右する重要なポイントです。今回の新築一軒家の施工事例では、空間の用途に合わせて2種類の異なる木材と張り方を採用いただきました。
ご家族が集まるリビングやキッチン、そして各個室を含めた家全体には、ゆったりとした広がりを感じさせる「複合オーク 150幅 オイル塗装 セレクト」を施工しています。リビングは吹き抜け構造になっており、シンプルな白色の天井と相まって、非常に開放的で明るい空間に仕上がりました。
一方、独立した空間であるトイレには、「インドネシアチーク 75幅 UV塗装 プレミア」を伝統的なヘリンボーン貼りで採用しています。家全体に統一感を持たせつつも、特定の場所にデザインのアクセントを加えることで、メリハリのある洗練された住まいが完成しています。
オーク材とチーク材、それぞれの特徴と背景
家全体のベースとなるオーク(ナラ)は、はっきりとした木目と高い硬度を持つ広葉樹です。古くから家具や建築材として親しまれてきた丈夫な木材です。今回使用した「セレクト」等級は、木の自然な色ムラを適度に残し、温かみのある表情を持っています。また、基材に合板を使用した「複合フローリング」であるため、温度や湿度による木の伸縮が少なく、安定した品質を保ちます。
一方、トイレに使用したインドネシアチークは、ウォールナット、マホガニーと並び「世界三大銘木」に数えられる高級木材です。木材そのものに良質な油分を豊富に含んでいるため、水に強く、寸法安定性が非常に高いという特徴があります。かつては豪華客船の甲板などにも使用されてきた歴史があり、耐久性の高さは実証されています。「プレミア」等級は色ムラが少なく、均一で美しい仕上がりが魅力です。
トイレの床に採用された「ヘリンボーン貼り」は、ニシンの骨(Herringbone)に似ていることから名付けられた伝統的な張り方です。ヨーロッパの歴史的な建造物などでも古くから用いられており、空間に上品なリズムとクラシカルな雰囲気を与えてくれます。
空間の役割に合わせたデザインと機能性
リビングやキッチンには、150mmという幅広のオーク材が用いられています。吹き抜けの白い天井がもたらす上下の開放感に加えて、幅広の床材が水平方向にもゆとりを感じさせ、空間全体をより広々と見せる効果を発揮しています。表面のオイル塗装は木肌の自然な質感を残し、太陽の光を優しく反射して室内を温かな雰囲気で包みます。また、この複合オークは床暖房に対応しているため、足元が冷えやすい冬場でも快適に過ごすことができます。
対照的に、トイレという限られた面積の空間には、75mm幅のチーク材を細かく組み合わせるヘリンボーン貼りが効果的です。視覚的な情報量が増えることで、単調になりがちな水回りの空間が、デザイン性の高い特別な場所へと変化します。
機能面においても、チーク材には「UV塗装」が施されています。工場で紫外線を照射して強い塗膜を作る仕上げのため、水や汚れが木材に染み込みにくくなります。水滴が落ちやすいトイレの床において、この塗装とチーク材自身の水への強さは、実用的な面で非常に相性の良い組み合わせです。
塗装ごとの適切なお手入れと経年変化の楽しみ
家全体のオーク材(オイル塗装)は、普段は掃除機がけやフロアワイパーでの乾拭きでお手入れをします。定期的に専用のメンテナンスオイルを塗布することで、木材の乾燥を防ぎ、自然なツヤを保つことができます。年数が経つにつれて徐々に色合いが深まり、ご家族の生活とともに味わいが増していく過程を楽しめるのが魅力です。
一方、トイレのチーク材(UV塗装)は、水や汚れに強いため、定期的なオイルの塗り直しなどの手間がかかりません。普段のお掃除に加え、汚れが気になった際は硬く絞った雑巾での水拭きが可能です。衛生面が気になる場所だからこそ、簡単なお手入れで清潔な状態を維持しやすい点は大きなメリットとなります。
場所の用途に合わせて塗装の種類や樹種を変えることで、日々のメンテナンスの負担を減らしながら、それぞれの木材が持つ美しさを長く楽しむことができます。
新築一軒家において、2種類のフローリングを使い分けた施工事例をご紹介いたしました。
生活の基盤となる広い空間には、床暖房に対応し開放感をもたらす「複合オーク 150幅」を。そして、水回りであるトイレには、水に強くデザイン性の高い「インドネシアチーク 75幅」のヘリンボーン貼りを採用しました。
空間の用途や目的に合わせて樹種や塗装、張り方を適切に選択することで、機能的でありながらデザイン面でも満足度の高い住まいづくりが可能になります。適材適所のフローリング選びの参考としていただければ幸いです。