カリン(本花梨)フローリング施工事例|一軒家リフォームF1

一軒家リフォームの施工事例|カリン(本花梨)

一軒家リフォーム施工事例|カリン(本花梨)フローリング

今回の一軒家リフォームでは、木材として高級感と耐久性に優れたカリン(本花梨)フローリングをご採用いただきました。
※掲載のカリンはオイル塗装仕上げで、無塗装品とは色合いが異なります。
赤褐色の深みある色調が空間全体に上質な印象を与え、光の加減によって艶やかに表情を変えます。硬質で耐久性に優れ、人の出入りが多い場所でも長く美しさを保てるのが魅力です。年月を経るごとに赤みが増し、自然な経年変化を愉しめます。

カリン(本花梨)とは

カリンは、東南アジアからインドシナ半島にかけて広く分布するマメ科の広葉樹で、学名はPterocarpus indicus。日本では「本花梨(ほんかりん)」の名で知られ、家具や床材、楽器などに用いられます。英名ではPadaukBurmese Rosewoodと呼ばれ、世界的にも高級木材として評価されています。

材は非常に硬く緻密で、耐久性・寸法安定性ともに優れます。辺材は淡黄白色、心材は鮮やかな橙赤色〜赤褐色を呈し、時間の経過とともに濃く落ち着いた色調へと変化します。その色変化こそがカリンの大きな魅力であり、天然木ならではの深い味わいを生み出します。

歴史と文化的価値

カリンは古くからアジア各地で高級家具や寺院建築材として珍重されてきました。特に中国やタイでは王族の家具や調度品に使われ、「紅木(こうぼく)」の一種として高い文化的価値を持ちます。日本でも昭和初期には高級和家具や仏壇、建具に多く使用され、気品ある赤褐色が「格式」を象徴する木として愛されてきました。

また、音響特性に優れているため、ギターやヴァイオリンの共鳴板などにも使われます。硬さと弾力性のバランスが良く、豊かな響きを生み出す素材として世界の楽器製作者からも支持されています。まさに実用性と芸術性を兼ね備えた木材といえるでしょう。

フローリングとしての特徴

カリンフローリングは、圧倒的な硬さと耐摩耗性を持つため、長期使用にも形状変化が少なく、美しい表情を保ちます。濃淡のある木目や赤褐色の深みが空間に重厚感をもたらし、モダン・クラシックのどちらのインテリアにも調和します。

仕上げ面はしっとりと滑らかで、光沢のある質感が特徴。自然光や照明の反射で豊かに表情を変え、住宅だけでなくホテルや店舗などの高級空間にも採用されています。

メンテナンスのポイント

普段の掃除は柔らかいモップや掃除機でホコリを取り除くだけで十分です。汚れは固く絞った布で優しく拭き取り、水分は残さないようにします。ワックス仕上げの場合は、定期的に専用ワックスを使用することで光沢と保護効果を維持できます。

カリンは表面が硬いため、深い傷は入りにくいものの、重い物の落下には注意が必要です。適切な湿度管理とお手入れで、長くその美しさを楽しむことができます。

今回採用いただきました商品はこちら

最終更新日: