犬と暮らす家づくりのアイディア満載 ペットが快適に過ごせる家とは

犬と暮らす家づくりとペットが快適に過ごせる家のアイデア

近年では子供のいる世帯よりも、ペットを飼っている世帯の方が多いと言われるほど、ペットと共に暮らす家庭が増えてきているそうです。

以前は、愛猫や愛犬であっても外で飼育することが一般的でしたが、小型のペットを中心に家の中で一緒に生活するスタイルもスタンダードになってきています。ペット用のインテリアや雑貨のバリエーションも多岐に渡り、ペットと人間の生活空間を共有できるようになりました。

そこには、人間だけでなく、ペットも快適に暮らせる家づくりのコツが求められています。

ペットには動物特有の様々な行動特性があります。今回はその特性に寄り添って、ペットもストレスなく、家族の一員として過ごせる住宅の作り方リノベーション方法やインテリアのアイデアについて紹介したいと思います。

犬

【今回の記事のポイント】
✔️ペットにおすすめの床材がわかる

更新日:2024/1/19
初稿:2021/09/07

《目次》
おすすめの床材
ペットと暮らす内装やインテリアのコツ
ペット専用のスペースを作る大切さ
家の中のキケンを減らそう
ペットと暮らす家づくりのコツ まとめ

ペットが室内で生活する上で最も大切にしたいのが、床材です。ペットにとって足に負担がかからない床にしてあげることは、健康で長生きしてもらうためにもとても重要なのです。四足で歩くペットは人間以上に床との接触が多く、その硬さがダイレクトに身体に伝わります。

そのため、硬いフローリングは避けたようが良いでしょう。滑りやすいワックスや、タイルですと、爪が当たって音が出たり、足元が滑って不安定になり歩きづらい動作をするかもしれません。

犬や猫などのペットにとってこういった現象はストレスが強くかかり、体調不良の原因になります。股関節にも負担がかかり、怪我などに繋がる可能性も高くなります。また、歩きづらい環境に慣れてしまうと、歩くことを嫌がり、運動不足へも繋がりかねません。

ペットには弾力があって滑りにくい床材を選んであげるようにしましょう。

おすすめの床材

ペット床

ペット向けの床材として、無垢フローリングはおすすめです。などは、柔らかく弾力性があるので、ペットの足腰への負担も軽減されます。人間の子供やご年配の方にも同様のことがいえるでしょう。

合板フローリングなどの硬い床では、ペットの足腰に負担がかかり、引っ掻き傷などにも弱く、劣化のスピードが速くなってしまいます。特に猫は本能的、習性的に爪を研ぎます。壁紙や床至るところで爪を研ぎはじめてしまうでしょう。

その為、傷に強い床や、傷がついても目立ちにくいフローリングを選ぶのがオススメです。無垢フローリングなら多少の傷は紙やすりで削り、目立たなくすることができますし、経年変化と共に色合いに深みと艶が増し、傷も目立ちにくい特徴があります。傷さえも味わいとして受け入れられる天然素材の柔軟さがあると言えるでしょう。

合板フローリングに傷が付くと、表面の化粧材が剥がれ、中の基材が見えてしまい、交換するしかありません。傷の程度にもよりますが、そこから腐食したり、カビが生える可能性もあります。

人もペットも気持ちよく暮らせる空間にするために、床材選びはキーポイントになるのです。

ペットにおすすめのフローリングはこちら

近頃はマンションやアパートにおいてもペットを飼うことを許可している物件が増えてきました。その際には自由にリフォームが出来ない場合もあります。

床を滑りにくくするペット専用のワックスやクッションマット等もホームセンターで販売されています。また、ペットが過ごす空間にカーペットやラグマットなどを置いてあげるのも簡単な解決方法の一つです。すぐに床のリフォームが難しい場合は、ペットが好むのは弾力があって滑りにくい床に近づけるように工夫してみましょう。

併せて2階以上の物件の場合、足音が響かないような防音性の高いフローリングもあります。お掃除がラクで、傷や音に強いペット向けのフローリングもあるので、ぜひ検討してみてください。

ペット

ペットと暮らす内装やインテリアのコツ

・臭い対策は?

ペットを飼っていると、どうしてもペット独特の匂いが有ると思います。一緒に毎日暮らしている分には気になりませんが、来客時など家族以外の人を招き入れた時に臭いが気になるかもしれません。

そんな時は壁や天井に匂いを吸収してくれる性能のある素材を選ぶのがおすすめです。珪藻土の塗壁は脱臭効果がある代表的な天然素材です。他にも、調湿効果、防火作用もあります。

ペットの足腰にも優しい無垢材のフローリングとも相性がよく、人間にとってもシックハウス症候群を防いでくれるので、安心、安全に暮らせる空間が作りにいかがでしょうか。

・壁のダメージを減らすには?

床や扉に限らず、壁も猫や犬が爪で引っ掻いてしまうことも多いと思います。

クロス貼りの壁紙は引っ掻き傷で剥がれやすく、痛みが目立ちます。少しでも壁へのダメージを減らすために、フローリングと合わせた無垢材の羽目板を使い、腰板を施工するのもおすすめです。

クロス張りをベースに、汚れが付き、痛みやすい部分に腰板を貼れば、引っ掻き傷や汚れの悩みを減らすことができるでしょう。

キャットウォーク

・ペット目線のインテリア アイテムは?

猫は基本的に高い所が好きです。足場があると上に登ろうとする習性があるので、家の中で壊れやすい花瓶など、小物の置き場所には注意しましょう。また、収納棚なども、猫はよじ登り、より高いところに飛び移りたいと本能で動きます。収納棚、飾り棚の上にも落下したら困るものを置かないように注意が必要です。スペースが許すのであれば、キャットウォークなどを設置して、猫専用の高い場所、遊べる場所を作ってあげるといいでしょう。

もし、新築やリフォームで、ペットとの暮らしを意識して新しいドアや扉を考えている場合は、ペット用のくぐり戸を付けてあげるのも良いでしょう。家の中で飼っているいる場合、「開けて!」と扉をカリカリ引っ掻かく動作を見せることがあるかと思います。ペットを自由に動き回れるように許す場所でしたら、くぐり戸を付けて、自由に出来りできるようにしてあげると、一回一回飼い主さんが開けてあげなくても済みます。くぐり戸があると、遊び心も感じられる、楽しい空間になりそうですよね。

ペットにおすすめの床材はこちら

ペット専用のスペースを作る大切さ

ペット

中型犬と室内で過ごす時は、ケージに入れておく場面の多いかと思います。

ケージを置く場所について悩む方もいるかと思いますが、玄関や廊下に置くよりもリビングに置く方が適していると言われています。なぜなら、犬は集団行動を好む動物なので、家の中の隅の静かな場所よりも、人の気配があるリビングの方が落ち着くそうです。

ケージや小屋を設置して、人の気配を感じながらも犬専用のスペースを用意してあげると、犬も安心して過ごせます。日中に留守番をさせる際も不安を軽減したり、雷などの大きな音に怯えた時も避難する場所として使うことができます。

リビングの中でも直射日光が当たらない風通しのよい場所を選んでください。窓際の場合はカーテンなどで光を調整してあげましょう。また、音に敏感なのでスピーカーやテレビなどから離れた場所がストレスも少なく、おすすめです。

一方、猫は犬とは異なり、単独行動を好みます。もし、ケージを用意する際は人の気配が少なく、風通しの良い場所がよいでしょう。

猫は自由気ままというイメージがあるかと思いますが、小さな頃からしつけておけば、適度な距離感で人と一緒に暮らすことも可能です。

猫にとって爪は自分の身を守る大切な体の一部なので、定期的に爪とぎをする習性があります。何も用意しないと、壁や床で爪とぎをして傷つけてしまいます。猫専用のスペースを設け、市販の爪とぎを設置してあげるようにしましょう。

ペットの暮らし

これからの季節、寒くなってくると暖房をつけるようになります。エアコンの場合だと火傷の心配もなく安心ですが、ストーブは何も分からないペットが近づいて火傷をしてしまったり、ヒーターの床に近い場所から出る温風でペットの毛やホコリが舞って、人間にアレルギーが出てしまうこともあります。

これらのリスクを減らすには床暖房がおすすめです。ペットに優しい無垢フローリングにも床暖房対応の商品があるので、検討してみてください。

なお、床暖房には温水式電気式の2種類があり、それぞれ違いがあります。温水式はガスなどで沸かしたお湯を循環して床を温める方法で、電気式は電気の熱を使って床を温める方法になります。ペットにはお湯によって温めるので急激な温度変化が少なく、お部屋全体がじんわり暖まる温水式の床暖房が向いています。

温水式は電気式に比べてランニングコストも抑えられます。床暖房を設置する初期費用こそかかりますが、長い目でみてペットと安心快適に暮らすには、おすすめの設備と言えるでしょう。

床暖房対応商品はこちら

家の中のキケンを減らそう

ペット

その他にも、ペットと暮らす上で家の中にキケンなモノ、場所がないかチェックするようにしましょう。

・誤飲を防ぎたいモノ

こどもの小さなオモチャ大人のアクセサリーなどはキラキラしてペットにとっても興味を引くものが多くあります。誤飲をして窒息することがないように、床に置いたりせず、蓋つきのケースで保管するなど、注意しましょう。

また、毒性のある花や観葉植物も注意が必要です。間違って食べてしまいペットが食中毒になるケースもあるようです。どの植物に毒があるか見分けをつけるのは難しいので、ペットの過ごすスペースに観葉植物などを置かないのが無難です。

・留守番させる際に気を付けたいコト

ペットが差し込んである配線をかじってしまし、感電する事故も起きています。ペットだけで留守番させる際には、電気ポットや携帯電話の充電器のコードを差しっぱなしで出掛けたりしないよう、気を付けましょう。

日当たりの良い部屋で過ごして欲しいとカーテンを開けたままにすると直射日光が差し込み、部屋の温度も上昇します。夏場は特に熱中症のリスクを考えなくてはなりません。

現在は24時間換気の設備が法令で義務付けられていますが、それだけでは心配です。留守中でもエアコンを付けて適温を保つようにしましょう。

ペットと暮らす家づくりのコツ まとめ

ここまで、ペットと暮らす家づくりのコツをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

可愛いペットは癒しを与えてくれる大切な存在です。人もペットも笑顔で暮らせる家づくりができたらいいですね。

弊社では、様々な無垢フローリングをご用意しております。ライフスタイルに合うぴったりのフローリング探しにお役立れば幸いです。

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コラム監修者からのメッセージ

監修者

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者

LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。

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