床暖房対応フローリングについて
夏の終わりから、これから迎える秋や冬に備え、寒さ対策を考え始める人も多いのではないでしょうか。そして、新たに家を建てる人、リフォーム、リノベーションを考えている人は、室内を快適に保つために床暖房の設置を検討している人もいるでしょう。美しい木目、ナチュラルな質感から、無垢材のフローリングの人気は年々高まっているため、床暖房対応のフローリング材を探している個人のお客様はもちろん、施工業者様、建築会社・工務店・設計事務所の方々に向け、今回はおすすめの床暖房対応フローリングのご紹介や床暖房と無垢フローリングについて解説をしていきたいと思います。
<この記事のポイント>
・床暖房とフローリングの関連性がわかる
・床暖房に適したフローリングがわかる
更新日:2024/07/16
初稿:2021/08/14
<目次>
・床暖房におすすめのフローリングはこちら
・床暖房の種類とメリットデメリットについて
・床暖房がおすすめのワケは?
・床暖房対応フローリングの施工事例
・床暖房フローリングの保証について
・床暖房無垢フローリングの仕上げポイント
・床暖房を使用する際の注意点
・床暖房とフローリングについてまとめ
床暖房におすすめのフローリングはこちら
その中で、一般的なフローリングではなく、床暖房に対応しているフローリングを選ぶことが大切で、合わせて内装のデザインも含めて検討することが良いでしょう。弊社で取り扱っているKRONOTEXは床暖房対応で、耐水性・耐久性にも富んだフローリング材です。
高級感溢れる色味や質感、そしてバリエーション豊かなため、どんなインテリアにも合わせて選択することが可能です。
写真の商品は➡️【KRONOTEX MAMMUT(マムート)D4791】
木材らしい木目や節、色のグラデーションが内装の演出にも一役かってくれることでしょう。
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床暖房の種類とメリットデメリットについて
床暖房には大きく分けて温水式と電気式の2種類があり、それぞれ違いがあります。温水式はガスなどで沸かしたお湯を循環して床を温める方法で、電気式は電気の熱を使って床を温める方法になります。一般的に電気式の床暖房よりも、温水式の床暖房の方が比較的フローリングに与えるダメージが小さいとされています。お湯によって温めるので急激な温度変化がなく、影響を抑えられるためです。そして、温水式の方が電気代などランニングコストも抑えられると言われています。エアコンやヒーターに比べて初期費用はかかりますが、冬の寒い日にお部屋全体がじんわり暖まる快適さを体感してみてはいかがでしょうか。
床暖房対応の無垢フローリングの中には、この温水式との併用のみに限定されている商品も存在するので、希望する無垢材の床暖房対応商品については、良く確認するようにしましょう。併せて、床暖房と無垢床の同時採用を考える際は、温水式の床暖房を選択できる業者に施工をお願いするようにしましょう。
【メリット】
床暖房と無垢材を家作りに導入のは少々ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、この二つを採用するメリットは、他にはない快適な空間が作れる点にあります。
床暖房は足元が温かい分、足の裏に余計な汗をかきやすくなります。一般的なフローリングは表面を汚れ防止のためウレタンコーティングしていますが、汗を一切吸いません。そのため、素足で歩くとペタペタとした不快な感覚を覚えます。一方で、無垢材は、木材が持つ吸放湿性を活かします。この特性が足の裏の余分な水分、油分を吸い取り、快適な肌触りが持続するのです。これは、夏場にも言えることで、無垢床には日本の夏のじめじめと湿度が高い季節も、さらさらとした床を保ってくれる魅力があります。
【デメリット】
床暖房と無垢材を組み合わせたときのデメリットは、板の間に隙間が開いてしまうことです。元々、無垢材は、吸湿作用があるので、湿度によって伸び縮みし、それが無垢材の良さでもあります。床暖房は床板を温めるので、湿度が少ない冬場は床がいつもより多くの水分を空気中に吐き出します。それによって、隙間ができる原因になるのです。
予防には専用の熱処理を施した安定性の高い床材を使うことはもちろんですが、できる限り小幅の無垢材を採用することもポイントです。一枚の板に小幅のものを採用することで隙間を分散して目立ちづらくします。一枚の幅が広いと縮が大きく、隙間も目立ちます。
床暖房がおすすめのワケは?
天然の力で快適な空間を作ってくれる無垢フローリングですが、やはり寒い冬場には床暖房を入れて、より足元から暖かく過ごしたいと思う人も多いでしょう。床暖房は床から放たれる輻射熱(ふくしゃねつ)が空気を通して、壁や天井に至るまでゆっくりと温めてくれます。室内の他の暖房器具を利かせなくても、部屋全体に温もりが伝わり、優しい暖かさに包まれる環境ができます。
その他にも、床暖房は空間をスッキリ使うことができるメリットがあります。暖房機器を扱う際には、どうしても配線や排気口の場所によって置く位置が決まっていたり、ストーブの場合は灯油を購入して給油する手間もかかります。
しかし、床暖房にしてしまえばそれらから解放され、お掃除も暖房器具のホコリなどを気にせず、簡単に掃除機をかけるだけで済むので、清潔な空間が保てます。
また、床暖房は、風などが出ないため、輻射熱と熱伝導、そして自然対流によって部屋全体を温めてくれるので、冬場の乾燥をあまり気にせず過ごすことができます。
このように、近年ではその快適性、空気をきれいに保ちながら家中暖かく過ごせる点から、新築やリフォーム、リノベーションをして床暖房の人気も高くなっています。
ただ、「無垢フローリングで床暖房が可能か」不安に思う人もいるでしょう。無垢床と床暖房の相性を考えると、無垢床は天然の木材を利用したフローリのため、大きな温度変化に非常に弱いという弱点があります。
一般的に、床暖房は、床下から70度近い熱源を当てて一気に床を温める仕組みとなっており、何の加工もしない無垢フローリングの場合、水分を急激に失って床材が縮んでしまったり、沿ったり割れたりすることがあるのです。
無垢フローリングは補修しながら長年使えるのが大きな魅力ですが、このように床材に隙間ができるなどのトラブルが生じると、耐用年数よりずっと早い段階でフローリングの交換をせざるを得ません。無垢フローリングの魅力が半減してしまうことになるのです。
このような理由から、長年、無垢床と床暖房の両立は難しいとされ、安定した品質の確保が難しかったのです。
しかし、現在は技術開発が進み、無垢材にくるいを抑える処理を施すことで、床暖房にも対応することが可能になりました。
床暖房対応の無垢フローリングは、水と熱による高温処理を木のタイプごとに適した方法で施すことで、安定性を高めています。それにより、熱や乾燥による反り・割れ・収縮が生じにくくなり、床暖房を使いながら安心して無垢フローリングをお使いいただけるようになりました。
また、化学物質や薬剤を用いていないため、健康的な空間を作れる天然木の安心感もそのままです。LIFE UP FLOORでも床暖房対応の商品を豊富に扱っております。ぜひ一度無料サンプルにてお確かめください。
床暖房対応フローリングの施工事例
KRONOTEXは品質の高さから、床暖房での使用も、それ以外でも使用できるので、ご自宅やショップなどの店舗、会社オフィスや事務所など、どんな空間にもご利用いただけます。
こちらはKRONOTEXのMAMMUT(マムート)D3081を採用いただいた事例になります。マムートらしいナチュラルで高級感ある風合いが空間を鮮やかに彩ってくれています。
汚れに強いKRONOTEXはメンテナンスフリーでキッチンやダイニングでも安心してご利用いただけます。
また、実際にフローリング材をお手元で確認したいという方は無料サンプル請求にてお求めくださいませ。
床暖房フローリングの保証について
LIFE UP FLOORでは、在庫を自社倉庫で品質管理し、創業70年来変わらず、設計士様・工務店様・建築会社様の方より数々のご注文をいただき、信頼のある商品と豊富なラインナップで、最短当日発送も可能に! そして、床暖房対応フローリングから無垢フローリングまで、ご購入の際に安心安全にご利用いただくための3つの安心保証をご用意しております。
床暖房無垢フローリングの仕上げポイント
無垢材とは木を切り出したそのままの状態の木材を差しますが、フローリングにする場合、表面に傷が付きにくくなるよう、何かしらの塗料を塗り保護するのが一般的です。
塗料にもいくつかの種類があり、表面に完全に被膜を作るウレタン加工や、木に自然のオイルを染み込ませるオイル加工などがあります。床暖房のように熱が加わり乾燥する環境では、無垢材の性質上どうしても隙間ができるため、床暖房を使うときは調湿効果による収縮によって隙間が大きくなる傾向にあります。
その為、床暖房用の無垢材にも、ウレタン加工を施すことがほとんどです。この場合、水を弾いてくれるので、お手入れも簡単になりますが、被膜を作ってしまう故に、「無垢材ならでは」の良さが失われてしまう弱点もあります。
やはり、無垢材には、自然の質感や調湿効果を失うことなく保てる、浸透系のオイルがおすすめです。近年では、床暖房対応商品であっても、表面の仕上げをオイルにして、安定して使える商品も増えてきました。冬場だけでなく、夏場に汗ばんだ素足で歩いても気持ちよく、木そのものの質感を楽しむことができます。無垢材なら傷を味わいと捉えることもできるのも魅力と言えるでしょう。
床暖房を使用する際の注意点
床暖房の使い方ですが、多くの床暖房のメーカーでは、基本的に床暖房の上には家具やマット類を置かないように注意を促しています。
床暖房を使うと、マットの下に熱がこもってしまい無垢材の隙間ができる原因にもなります。また、マット類の裏面にある滑り止めや接着剤が溶けてしまったという事例もあります。どうしてもを敷きたい時は床暖房対応の商品にするようにしましょう。
また、ピアノやソファなどの重たい家具や家電を床暖房の上に置くのは極力避けて下さい。上から重さが掛かることで、床暖房の機能が低下したり故障する可能性が高くなります。設計の段階から家具の配置、床暖房の位置の確認をするようにしましょう。そのためには、建築するハウスメーカーや工務店、施工してくれる業者の方の協力が必要不可欠です。
無垢材の床を張るには、天然木を扱う為に、湿度や気温による歪みが発生しないように、熟練の技術が必要です。そのため、無垢材でかつ床暖房の施工経験が浅い業者も沢山いるでしょう。失敗を避けるためにも、無垢床と床暖房との同時採用の実績があるメーカーや工務店を探し、事前に業者の方との打ち合わせも丁寧に行いましょう。
床暖房対応おすすめ商品
床暖房とフローリングについてまとめ
ここまで、床暖房とフローリングのにメリットと注意点についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。これから訪れる季節も、暖かく快適な空間で過ごしたいですよね。室内で過ごす時間が増えている昨今、床暖房対応フローリングで癒しのある、居心地の良い家づくりをしてみてはいかがでしょうか。床暖房で温かく、無垢材の温もりで心地よいフローリングで、きっと家族との時間もほっこりすることでしょう。
無垢フローリングの魅力と言えば、天然木の滑らかな質感と木の感触を足元から感じ取ることです。更にどんなインテリアとの相性もよいので、「無垢材のフローリングにしたい!」というお声もよく伺うようになりました。
無垢材の人気が高い理由としては、天然木特有の爽やかな香りや優しい色合いによるリラックス効果などがあります。その他にも、無垢材は空気中の湿度が高いときには水分を吸収し、乾燥しているときには水分を吐き出す特性により、室内の湿度を快適に保ってくれる点も大きな魅力のひとつです。
また、無垢フローリングは他の素材に比べて熱伝導率が低く、体温を奪いにくいため、床材に適しています。とくに冬の室温の低い空間ではその差が顕著になります。無垢材の中でもオークなどの広葉樹は木質が硬く、スギなどの柔らかい針葉樹と比べて冷たく感じることもあります。
弊社では豊富な樹種の框、フローリングをご用意しております。無垢材の魅力をお家作りにも活かして、快適で心地の良い住まいづくりのお手伝いができれば幸いです。お気軽にお問合せください。
コラム監修者からのメッセージ
鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。