マンションリノベーションのアイデア
近年、物件の購入時に人気を集めているのが、中古マンションのリノベーションです。新築マンションですと価格が高くなり、間取りや内装も決まったプランから選ぶようになります。また、人気とされる物件は建築前に契約しなくてはならず、眺望も含めて完成後のイメージが難しいことが多いのではないでしょうか。
その点、中古マンションを買って、自分好みにリノベーションをすれば、間取りや内装を自分好みにでき、立地、価格とも選択肢がぐっと広がります。価格についても、同じ立地や条件で比べた場合、新築マンションよりも安く済ませることができる場合殆どです。今回はマンションのリノベーションについてのアイディアをご紹介しますので、ぜひ物件購入を検討する際の参考にしてみてください。
<今回の記事のポイント>
・マンションリノベーションについて理解できる
・マンションリノベーションに最適なフローリング材がわかる
更新日:2024/02/16
初稿:2021/06/21
<目次>
・マンションに住むことのメリット
・マンションリノベーションの注意点
・床のリノベーションについて
・マンションリノベーションのアイディア
・マンションリノベーションのまとめ
マンションに住むことのメリット
暮らしの選択肢が広がる中古マンション
アクセスの良いエリアや、駅から近い場所はすでに商業施設が立ち並び新築マンションの供給が少なく、立地条件が良い程、価格も高くなります。戸建ての場合、さらに郊外で探すことになります。その点、立地条件を重視するなら、新築よりも中古マンションの方が選択肢は多くなります。
中古マンションは価格の購入費用が抑えられる分、買い物、通勤通学に便利な生活しやすいエリアを選んだり、間取りの広い物件を選ぶことも可能になるのです。
そして、新築価格より安く購入できる分、リフォームやリノベーションにお金をかけることができます。決まったパターンから選ぶ新築マンションと違い、自分のライフスタイル、家族構成に合わせた理想の空間を作ることができます。ただし、マンションには「専用」と「共有」部分があり、リフォームできない場所があるので確認しましょう。詳しくは後ほどこのコラムでご紹介します。
中古マンションのフルリノベーションとは
「フルリノベーション」とは、文字の通りお部屋全体のリノベーションを行うことを差します。その中でも、「スケルトンリノベーション」は間仕切りや内装、設備などを解体して、柱や梁といった躯体の状態にしてからリノベーションを行うもので、一から間取りを作り直すことができます。
構造上の制約がある場合を除けば、例えば、当初4LDKあったお部屋を、広いリビングと寝室と書斎だけの2LDKに変更したり、新築マンションでは叶わなかった間取りを叶えることもできます。最近主流になった、テレワークスペースを作るのもおすすめのリノベーションです。
新築マンションというと、万人に好まれるようなシンプルで飽きの来ないデザインの物件が中心です。中古マンションをフルリノベーションをすれば、注文住宅のようにデザインにこだわった、自分だけのおしゃれな住まいを実現できることもできます。通常のマンションではイメージが出来ないような、コンクリートをそのまま活かし、ヴィンテージ調の家具とも合うインダストリアル系のデザインや、床を天然木材に張り替えて、漆喰風の壁紙を使うなど、北欧系のナチュラルなカフェ風の雰囲気の空間もつくることができるのです。
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マンションリノベーションの注意点
マンションをリノベーションするにあたっては戸建てとは違う重要な注意点があります。それは、マンションには「管理規約」や「使用細則」があることです。
管理規約とは、区分所有者間の所有関係や権利・義務について定めたもので、使用細則は、管理規約をより詳細に規定したものです。マンションの住民はここに記載されているルールを遵守しなくてはなりません。
そして、マンションには専有部分と共有部分があり、基本的に専有部分である居住スペースは自由にリノベーションできますが、共有部分である住民が共同で使用するエントランスや共用廊下、建物の躯体、各住戸の排水管や給水管を繋いでいるパイプスペースなどは、個人の判断でリノベーションすることはできません。
具体的な専有部分はというと、玄関ドアの内側から、窓サッシの内側まで。玄関ドアそのものや、窓の外のバルコニーは専有部分に含まれませんので、勝手にリノベーションすることは出来ないのです。
「フルリノベーションするつもりで中古マンションを購入したのに、希望通りのリノベーションが行えない」という事態を避けるためにも、マンションを購入時には必ず管理規約・使用細則に目を通し、自身が希望するリノベーションの工事が可能かどうか、確認してから購入しましょう。
床のリノベーションについて
天然木材を使ったフローリングがおすすめ
複合フローリングは合板の基材の上に、化粧材として薄くスライスした天然木材を張り付けたフローリングとなります。反り、歪みが起こりにくく、表面に厚挽きの無垢材を使用し、天然木材の良さも感じとれる、良いとこ取りのフローリングともいえます。床暖房対応商品もあるので、樹種や用途に合わせて幅広い選択が可能です。
フローリングの床はカーペットと違い、匂いや汚れに強く、木の床ならではの温もりや木目の美しさ、魅力が詰まっていますが、暮らしの中の音に関するデメリットもあるので、注意が必要です。
床をフローリングにした途端、足音が響くようになったり、物を落とせば周りに音が響きますし、上を歩いたり椅子を引いたりといった生活音も同様です。
上下階に住む住民トラブルの元になることが少なくありません。そのため管理規約の中で、フローリングへのリフォームについて決まりを設けているのが一般的です。
最も厳しい規約では、フローリングへのリフォームそのものを禁じている場合もあります。また、多くのマンションでは使用するフローリング材の遮音等級が指定されており、階下や近隣の住人の同意が必要、といった規定もそれぞれ決められています。床をリフォームする場合は、事前に必ず管理規約で確認してから打ち合わせを進めるようにしましょう。
マンションリノベーションのアイディア
室内窓でおしゃれな空間を演出
中古マンションにありがちな、「風通しが悪い」「部屋が暗い」「狭くて圧迫感がある」といった、悩みの解決策として、室内窓のリノベーションが近年注目を集めています。室内窓は機能面だけでなく、空間を個性的でおしゃれに演出してくれる役割もあります。新築マンションではまず見られない、リノベーションならではのデザインといえるでしょう。
マンションは間取りによって、窓の数が限られているため、リビングの大きな窓から離れるほど部屋が暗くなりがちです。室内窓を上手に配置することで、より快適な空間をつくることができます。
・自然光を取り込める
本来壁だった場所に室内窓にすることで、隣の部屋の自然光を届けることができます。窓が無いリビングと面した個室の壁に室内窓を取り付けるのは有効な手段です。
・風通しが良くなる
同時に、開閉できるタイプの室内窓を付ければ、部屋間の空気の流れをつくり、全体の風通しを良くすることもできます。窓が一か所しかない場所は風が抜けにくくなりますが、開閉式の室内窓をつけることによって換気性能が高まります。気密性の高いマンションは、換気をしないと、結露やカビを招きやすくなります。また、アレルギーの原因となるホコリやダニを減らすという意味でも、室内窓はおすすめです。
・お部屋が広く感じる
そして、室内窓を設置すると窓部分の視界が抜けるので、圧迫感が減り、視覚的な広がりが出せます。それにより、実際の床面積よりも部屋が広々感じるようになります。
アクセントクロスのリノベーション
マンションの壁紙は白一色の単調な空間になりがちです。大規模なリノベーションが出来ない場合でも、壁紙の一部を変える「アクセントクロス」にすると、お部屋の雰囲気を一気に変えることができます。
アクセントクロスとは、部屋のクロス(壁紙)の一部に違う色や柄物のクロスを取り入れることで、部屋のポイントにすることです。クロスの素材感を違うものにしても素敵です。空間が広く感じられるようになるだけでなく、おしゃれでモダンな雰囲気になります。普通のクロス張替えと値段もほぼ変わらずに気軽にリノベーションできる点も魅力です。
アクセントクロスを選ぶ時は、それぞれの部屋での過ごし方、家具や床の色に合わせることで失敗が少なくなります。無垢材の床は経年変化により色が濃く、飴色に変化していきます。住まいの数年後もイメージしてクロスを選ぶとよいでしょう。
リビングの場合、一般的にテレビの後ろ、ソファーの後ろの壁といった、面積が広く、物があまり置かれない場所にアクセントクロスを取り入れます。食事をしたり、テレビを見るなど、人が集まってくつろぐ空間なので、温かみのある暖色系の壁紙がおすすめです。もし、寒色系を使いたい場合は、ライトグレーなど柔らかいイメージのカラーにするとよいかもしれません。
和室の場合は畳との組み合わせで、白い壁であっても天井のみダーク系の色を選ぶと落ち着いた空間になります。
子供部屋は宿題や勉強、遊ぶための空間です。明るすぎる色は勉強の際に落ち着かないので、パステルカラーなど明るいながらも柔らかい雰囲気の壁紙がおすすめです。お子様の好きな色の系統を取り入れても良いかもしれません。
家の中でも寝室は、一日の疲れを癒す、落ち着ける空間にすることが大切ですよね。濃いブラウンやブルーなど、間接照明とも合うようなシックな色がおすすめです。
アクセントクロスを選ぶ時に、失敗したくないという気持ちから、控えめな色を選択することがあるかもしれません。しかし、白い壁紙に控えめな色のアクセントクロスを合わせてしまうと、コントラストがはっきりせず、あまりお部屋の変化を感じられなくなってしまいます。また、クローゼットなどの狭いところからチャレンジしようと思うかもしれませんが、洋服を収納してしまうと、想像以上に壁が見えなくなります。
お部屋の変化を求めてアクセントクロスを取り入れる場合は、お部屋の中でも少し広い場所、思い切ったカラーにチャレンジすると、リノベーションをした実感が得られるでしょう。
マンションリノベーションのまとめ
ここまで、マンションリノベーションの様々なアイディアやポイントをご紹介しました。新築マンションでは叶わない、自分のこだわりを反映できるのがリノベーションの魅力です。LIFE UP FLOORでは、バリエーション豊富な天然木フローリングをご用意しております。予算、家族構成に合わせて、オンリーワンの空間を作ってみてはいかがでしょうか。
コラム監修者からのメッセージ
鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。