挽板は水拭きしても大丈夫?お手入れ完全ガイド
「挽板フローリングに水拭きしてもいいのかな?」
「水で拭いたら傷むって聞いたけど…本当?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
挽板フローリングは、無垢材の風合いと複合フローリングの機能性を兼ね備えた人気の床材です。しかし、見た目が木そのものなだけに「掃除が難しそう」「水に弱そう」と不安を感じる方も多いようです。とはいえ、正しい知識とちょっとしたコツさえ押さえれば、水拭きをしても問題なく、実は日常のお手入れがぐんと楽になる床材なんです!
フローリング選びの段階で、メンテナンス性を理解しておくことは、後になって後悔しないための大事なポイントでもあります。
巷では「見た目だけで選んだら、掃除が大変だった…」なんて声も実際にあります。
そうならないためにも、今回のページでは挽板フローリングの特徴から、水拭きの可否や正しい掃除方法をわかりやすくお伝えします。
<この記事のポイント>
✔️床材を傷めず、清潔に保てる方法がわかる
✔️長く美しい状態をキープするための習慣が身につく
✔️家族みんなが安心して使える清潔な空間が作れる
初稿:2025/9/25
<目次>
・挽板は水拭きしても大丈夫なの?
・正しい水拭き方法と掃除の手順
・挽板フローリングのNGなお手入れとは?
・長く美しく保つためのお手入れアドバイス
・挽板は水拭き可能!でも「正しく」が合言葉
挽板は水拭きしても大丈夫なの?
「挽板フローリングに水拭きしても大丈夫?」という疑問は、初めての方にとっても気になるポイントです。
見た目が木そのものだからこそ、「濡らしてもいいの?」「傷まないの?」と心配になるのも当然です。
結論としては、正しい方法で行えば水拭きは可能です。
ただし、挽板の構造や素材の特性を理解した上で行わなければ、かえって床を傷めてしまう恐れもあるため、注意が必要です。
ここからは、挽板の基本情報から水拭きの可否、そして安全なお手入れのコツまで、専門的な視点でわかりやすく解説していきます。
挽板とは?
無垢材との違いと特徴について
「挽板(ひきいた)」とは、天然木を2〜4mmほどスライスして表面に貼り付けた複合フローリングの一種です。
内部構造は、合板やLVLといった安定性の高い素材が使われ、三層構造になっているのが一般的です。
見た目は無垢材そっくりですが、実は中身は全く異なります。
無垢材が1枚の木でできているのに対して、挽板は「表面だけ本物の木」ということになります。この構造のおかげで、湿気や温度変化に強く、反りや割れが起きにくいという特徴があります。
さらに、床暖房にも対応しやすく、施工やメンテナンスも比較的簡単です。無垢の質感を手軽に楽しみたい方にとって、非常にバランスの良い素材と言えるでしょう。
水拭きはOK?
挽板の掃除で気をつけたいこと
結論から言えば、挽板は水拭きしても基本的には大丈夫です。
ただし、やり方を間違えると床の寿命を縮めてしまう原因にもなるので注意が必要です。
挽板は表面こそ天然木ですが、中の構造が安定しているため、湿気の影響を受けにくい素材です。しかし、表面の木材は無垢と同様に水分に弱いため、過剰な水拭きは厳禁となります。ビシャビシャの雑巾で拭いたり、水を床に直接かけたりするのは避けましょう。
理想的な水拭きの方法は、「硬く絞った雑巾で軽く拭く」ことです。
水分が床に残らないようにし、掃除後は乾いた布で仕上げ拭きするのがベストです。
また、スプレータイプのクリーナーも使い方に注意が必要です。直接床に吹きかけず、布に吹き付けてから拭くことで、水分が集中しすぎるのを防げます。できれば、乾拭きの延長としての水拭きが理想的です。日々の掃除でほんの少しの水分を使う程度であれば、挽板フローリングでも安全に使い続けられます。
長く美しく保つためのメンテナンスのコツ
挽板フローリングを美しく、そして長持ちさせるには、日頃のちょっとしたメンテナンスが鍵を握ります。水拭き以外にも、気をつけたいポイントやおすすめの習慣がありますので、以下にまとめます。
《挽板を長く保つメンテナンスのポイント》
▶︎ 掃除の基本は「乾拭き+たまに水拭き」
毎日水拭きする必要はありません。汚れが気になる時だけ軽く拭いてください。
▶︎ 水拭きの後は乾拭きで仕上げる
水分が残るとシミや変色の原因になります。
▶︎ 中性洗剤やワックスは必ず挽板対応品を選ぶ
成分によっては塗装を傷める場合があります。
▶︎ スチームクリーナーやアルコール系スプレーは避ける
熱や刺激が強すぎるため、表面が劣化しやすくなります。
▶︎ 季節ごとに湿度管理も意識する
冬は加湿、梅雨は除湿を意識すると◎
こうしたポイントを押さえておけば、挽板は「掃除しやすく、見た目も長持ち」な優秀な床材として、長年快適に使うことができます。
正しい水拭き方法と掃除の手順
「水拭きOK」とはいっても、やり方を間違えてしまえば、せっかくの美しい挽板フローリングを傷めてしまうことになりかねません。
そこでこのパートでは、誰でも安心して実践できる水拭きの手順と注意点を、ステップ形式でわかりやすく解説します。
ポイントは、「水分を残さないこと」と「やりすぎないこと」です。この2点を守るだけで、挽板フローリングの美しさと清潔感をしっかりキープできます!
掃除の基本ステップ
【乾拭き→水拭き→乾燥】
挽板フローリングを傷めないためには【乾拭き→水拭き→乾燥】という順番が鉄則です。
一見当たり前のようですが、この順番を守るかどうかで床の寿命が大きく変わると言っても過言ではありません。特に注意したいのは、水分を残さないことです。水気が床に留まると、変色や反りの原因になります。
以下に、安全に掃除を進めるための基本ステップをご紹介します。
《基本の掃除ステップ》
▶︎ 乾いたモップやフロアシートでホコリ・砂を取り除く
粒子がある状態で拭くと、表面にキズが入ることもあるので注意が必要。
▶︎ 硬く絞った雑巾で軽く水拭きする
水は滴らない程度にし、優しく一方向に拭くのがコツ。
▶︎ すぐに乾いた布で乾拭きする
拭いた水分を残さず拭き取ることが重要。
▶︎ 30分ほどしっかり換気して完全に乾燥させる
湿気を逃がすことで、仕上がりもサラサラになります。
ちょっとした手間ですが、この4ステップを守ることで挽板の寿命がグンと伸びます!
使用OKな洗剤・NGな洗剤の具体例
「ちょっと汚れが気になるけど、水拭きだけじゃ落ちない…」というときには、洗剤の使用を検討しますよね。でも、どんな洗剤でも使っていいわけではありません。
挽板フローリングは天然木の風合いを生かした仕上げになっているため、強すぎる洗剤や研磨剤入りのものを使うと、表面を傷つけたり、塗装を劣化させたりしてしまいます。そこで、安全に使える洗剤と避けるべき洗剤を整理しました。選ぶ際の参考にしてください。
| 種類 | 使用可否 | 理由・注意点 |
|---|---|---|
| 中性洗剤(フローリング用) | ◎ | 水で薄めて使えば安全。週1回程度で十分。 |
| アルカリ性洗剤 | × | 油汚れに強いが、木の表面を傷めやすい。 |
| 酸性洗剤 | × | シミや変色の原因に。フローリングには不向き。 |
| 除菌アルコールスプレー | △ | 高濃度のものは塗装が剥げる恐れあり。極力布に取って使用。 |
| クエン酸スプレー | △ | 弱酸性でも使いすぎに注意。必ず目立たない場所でテストを。 |
| ワックス入りクリーナー | ◎ | フローリング用ならOK。ただし塗りすぎ注意。 |
洗剤は優しさ重視で選ぶのが基本です。
汚れが落ちないからといって、強い成分のものを使うのはNGです。
困ったときは、メーカーや販売店に問い合わせるのも安心ですね。
挽板フローリングのNGなお手入れとは?
挽板フローリングは、無垢材に近い質感と美しさを持ちながら、お手入れしやすい点が魅力です。しかし、だからといって何をしても大丈夫というわけではありません。実は、やりがちな掃除やメンテナンスの方法の中に「床を劣化させるNG行動」が潜んでいるのです。知らず知らずのうちに傷めてしまっては本末転倒です。ここでは、特に気をつけたいNGなお手入れ方法と、その対処法を詳しく解説します。
やりがちな失敗例5選とその対処法
どんなに良いフローリングでも、使い方を間違えるとダメージを受けてしまいます。
挽板も同じで、普段の掃除やお手入れの中に、「それ、実はNGなんです!」という行動がたくさんあります。ここでは、ありがちな失敗例とそれぞれの正しい対処法を紹介します。
《よくあるNG例と代替策》
▶︎ ビチャビチャの雑巾で拭く
水分が多すぎて反りや変色の原因になる。
【対策】硬く絞った雑巾で軽く拭く+乾拭きで仕上げる。
▶︎ スチームモップを使う
高温スチームは木材表面を傷め、接着層の劣化にもつながる。
【対策】乾拭き+軽い水拭きで十分。スチームは避ける。
▶︎ アルコールスプレーを直接吹きかける
塗装を溶かしてツヤがなくなったり、ムラになることもある。
【対策】布にスプレーしてから拭くようにする。
▶︎ 油汚れに強い台所用洗剤でゴシゴシ
洗浄力が強すぎて、木目を削ってしまう可能性がある。
【対策】中性洗剤を薄めて、優しく拭き取る。
▶︎ ワックスを塗りすぎる・頻繁に重ねる
ベタつきやムラの原因になる。逆にホコリがつきやすくなる。
【対策】年1〜2回でOK。挽板対応の製品を薄く塗布する。
知らずにやってしまいがちな行動ですが、どれも対処法を知っていれば問題ありません。挽板の良さを生かすために、少しだけ気をつけるという意識がとても大切です。
掃除機・スチームモップ・アルコールスプレーの注意点
掃除機やスチームモップ、除菌スプレーなど、現代の便利なお掃除道具はたくさんありますが、すべてが挽板に適しているわけではありません。
まずは掃除機です。
硬いブラシが回転するタイプは、表面に細かい傷をつけてしまう恐れがあります。毛足がやわらかいフローリング対応のヘッドを使用するようにしましょう。
次にスチームモップですが、これは基本的にNGです。
高温の蒸気が挽板の接着層を弱らせたり、表面の木材に歪みを起こすリスクがあるため、使わないのが無難です。また、アルコールスプレーも注意が必要です。高濃度の除菌スプレーを直接床にかけると、塗装が白く濁ったり、ツヤが消えたりすることがあります。
これらの道具を使いたい場合は、「布に吹きかけてから拭く」「専用のクリーナーを選ぶ」など、使い方を工夫することがポイントです。
挽板(複合)フローリングのお手入れ方法をしっかり理解していれば、毎日快適に過ごすことができ、日々のメンテナンスにも困らずに済みます。また、挽板(複合)フローリングはバリエーションも豊富なので、理想のフローリング空間を手に入れることができます。
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長く美しく保つためのお手入れアドバイス
挽板フローリングを導入したら、できるだけ長くきれいな状態を保ちたいですよね。
そこでこのパートでは、プロの視点から見た「長持ちのコツ」をお伝えします。
特に、定期的にやるべきメンテナンスや、お子様・ペットがいるご家庭向けの掃除法など、日常生活に即した実践的なアドバイスを厳選して紹介します。
10年後も輝く!
定期的にやるべきメンテナンス習慣
フローリングの美しさは、日々の積み重ねで決まります。
挽板フローリングも例外ではなく、正しいメンテナンスを継続することが何より大切です。
まず基本となるのは、毎日の乾拭きと、週に1〜2回の軽い水拭きです。ホコリや汚れがこびりつく前に取り除くことで、表面の保護層が傷むのを防ぎます。次に、季節ごとの湿度対策も重要です。冬は加湿器で乾燥を防ぎ、梅雨時は除湿機や換気を意識することで、反りや割れのリスクを軽減できます。
年に1〜2回は、挽板対応のフローリングワックスや保護剤を使用するのもおすすめです。表面のコーティングが強化され、水や汚れが染み込みにくくなります。
また、家具の脚にはフェルトやゴムパッドを貼ることで、移動時の傷を防止できますし、掃除機のヘッドもフローリング対応タイプを選ぶようにしましょう。
「今きれいだから大丈夫」ではなく、「きれいを続けるための一手間」が10年後の状態に差をつけるポイントになります。
子ども・ペットがいる家庭におすすめの掃除法
「子どもが飲み物をこぼす」「ペットの足跡や粗相が気になる」そんなお悩みを抱えるご家庭にとって、フローリングの掃除はちょっとしたストレスですよね。挽板フローリングは自然素材の風合いが魅力ですが、水分や油分には敏感なため、対策は欠かせません。
まず大切なのは、汚れにすぐ対応することです。水やジュースをこぼした場合は、放置せずすぐに拭き取り、その後乾拭きで水分を残さないようにします。これだけで、染みや変色のリスクが大きく減ります。
ペットの爪によるひっかき傷対策としては、定期的に爪を整えるのはもちろん、コーティングワックスを使用して表面を保護することも効果的です。
さらに、汚れやすい場所にラグを敷くことや、玄関にはマットを設置するなど、そもそも汚れにくい環境づくりも効果的です。
「掃除しやすい家にすること」もメンテナンスの一部なんですね。
挽板は水拭き可能!でも「正しく」が合言葉
挽板フローリングは、無垢材のような美しい質感を持ちながら、複合構造による扱いやすさも兼ね備えた、非常にバランスの良い床材です。
水拭きも可能ですが、やり方を間違えると傷みや変色の原因になるため、「正しい方法」で行うことがとても大切です。
乾拭きとの使い分けや硬く絞った雑巾、フローリング専用の洗剤の選定など、ちょっとした工夫で挽板の美しさを長く保つことができます。
また、子どもやペットがいるご家庭でも、工夫次第で清潔かつ安心して使える床材です。
この記事を通じて、「挽板=お手入れが難しい」と思っていた方の不安が、少しでも解消されていれば嬉しいです。ぜひこの機会に、あなたも挽板フローリングのある暮らしを始めてみませんか?
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コラム監修者からのメッセージ
鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
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