フローリングが鳴る原因と床材の選択
「歩くたびにミシミシと音が鳴る…」新築やリフォームで張替したばかりの床から聞こえてくるその音に、違和感や不安を感じたことはありませんか?
実は、フローリングが鳴る現象(いわゆる“床鳴り”)には明確な原因と対処法があります。そして、床材選びの段階で未然に防止することも可能です。

<この記事のポイント>
✔️フローリングが鳴る原因と放置によるリスク
✔️鳴りを抑えるための具体的な対策方法
✔️鳴りにくいおすすめ床材の選び方と事例紹介
初稿:2025/7/20
<目次>
・フローリングが鳴る原因とは?
・フローリングが鳴るときのNG行動
・フローリングが鳴る際の対処と注意点
・鳴らない床材とは?素材選定ガイド
・KRONOTEXは音鳴りも安心
・原因を知って後悔しない床選びを
フローリングが鳴る原因とは?
「フローリングから音がする」と感じたとき、多くの方が「劣化かな?」「施工ミス?」と不安を抱きます。でも、実は音の原因にはいくつかのパターンがあり、それぞれに適した対処法があります。
この章では、まず音が鳴る仕組みや種類を整理し、あなたのケースに当てはまる原因を見極める手助けをしていきます。「なぜ鳴るのか」が分かれば、無駄な修理や後悔のない床材選びにつながりますよ。

フローリングが鳴るのはなぜ?代表的な3つの原因
フローリングが「ミシッ」「キュッ」と鳴る原因は、大きく分けて以下の3つが代表的です。
1つ目は木材の収縮や膨張。季節によって変わることもありますが、無垢フローリングや複合フローリングでも、湿気や乾燥で木材が伸び縮みします。この変化が部材同士のすき間や圧迫を生み、きしみ音につながります。

2つ目は施工不良や施工後のゆるみ。特に、下地材との接触や固定ビスの甘さがあると、わずかな力でも音が出ることがあります。新築・リフォーム直後でも発生しやすいです。


経年劣化や湿気が関係しているって本当?
はい、経年劣化や湿気・乾燥はフローリングが鳴る大きな要因です。
木材は年月とともに水分を吸ったり吐いたりする性質があり、室内の湿度変化によって微妙に形が変化します。夏場に湿気を吸って膨らみ、冬場に乾燥して収縮することで、「鳴る」現象が起こりやすくなるのです。

また、床材の下地に使用されている合板なども、時間の経過で反ったり、たわんだりすることがあります。これが、床材と下地のズレを生み、歩いたときのきしみ音につながります。

特に床下に断熱や防湿対策がされていない家では、湿気の影響を強く受けることが多く、築10年以上の物件では注意が必要です。
つまり、「古くなったから仕方ない」ではなく、「湿度対策や床材の見直しで改善できる」ことも多いんです。

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フローリングが鳴るときのNG行動
「音はするけど、まだ使えるし…」と、そのままにしていませんか?実は、フローリングの音鳴りを軽視すると、後々もっと大きな問題を引き起こす可能性があります。
この章では、よくある“間違った対応”と、放置がもたらすリスクについて、具体的に解説していきます。

鳴っているけど放っておいて大丈夫?
「音が鳴っても歩けるから問題ないよね」と思いがちですが、放置はおすすめできません。
床鳴りの多くは、木材の伸縮や下地のズレが原因です。初期段階であれば比較的簡単な補修で済みますが、時間が経つと状態が悪化し、床板が浮いたり、破損したりするケースもあります。

特に注意すべきなのは、音が徐々に大きくなっている、または範囲が広がってきている場合。この場合は構造的なトラブルや、下地材の劣化が進行している可能性があります。
また、音がする場所を避けて歩くようになると、自然と歩行のバランスが崩れ、身体への負担にもつながりかねません。日常のストレスを感じるだけでなく、将来的な修理費用の増加にもつながるので、“小さな異音”の段階で対応するのがベストです。

鳴りを悪化させる3つの行動とは?
フローリングの音鳴りが気になっても、ついやってしまいがちな行動があります。これらは一見効果がありそうに見えて、逆に悪化を招く原因になることも。
以下の3つは要注意です。

「ギシッと鳴るところを叩けば直る」と思って力任せに押し込むと、木材を傷めてしまう恐れがあります。特に無垢材は繊細なため、強く叩くのは厳禁。
2. 接着剤やコーキングを流し込む隙間にコーキングやボンドを流し込む方法もありますが、中途半端に固まると、逆にきしみが増幅することも。プロの施工技術がない場合はおすすめできません。
3. 音の出る部分にラグなどを敷く一時的に音が和らぐかもしれませんが、**根本的な解決にはなっていません。**湿気がこもることでカビや腐食の原因になるリスクもあります。

フローリングが鳴る際の対処と注意点
「音が気になるけど、何をすればいいかわからない…」という方は多いはず。実際、原因によって対処法は異なるため、やみくもに修理を始めるのは逆効果になることもあります。
この章では、「自分でできる簡単な対応」から「専門家に頼んだほうがいいケース」までを整理し、フローリングの音鳴り問題に適切に向き合うための知識をお届けします。あなたの床の“今の状態”に合わせた行動を選ぶ参考にしてください。

DIYでできる簡単な鳴り止め方法
軽度な音鳴りであれば、自宅でも手軽に対策できる方法があります。以下は、効果的かつ安全性の高いDIY対処法です。
① パウダーや潤滑材の使用木材同士のこすれが原因のときは、木工用の滑り粉(タルクなど)やベビーパウダーを床のすき間に少量ふりかけることで音が和らぐことがあります。
② 下地のゆるみ補強(床下から)床下にアクセスできる構造なら、根太と床材の間に補強ビスを打つ方法もあります。ただし木材を傷めないよう、施工には慎重さが必要です。
③ 床材の隙間に専用ワックスを使用市販のフローリング補修ワックスの中には、「音鳴り用」のものもあります。滑りを良くし、摩擦を抑えることで鳴りを軽減できます。
④ 湿度管理部屋の湿度が原因の場合は、加湿器や除湿機を使って適切な湿度(40〜60%)を保つことも音鳴り予防に効果的です。
注意点
どの方法も「一時的な対処」に過ぎないことが多いため、頻繁に鳴る・場所が増えている場合は早めにプロに相談しましょう。

施工ミスや下地が原因だった場合の対応
もし音の原因が施工ミスや下地の構造にあった場合、DIYでの対応は難しくなります。たとえば、下地材とフローリングの間に隙間ができていたり、ビスの打ち方が甘かったりする場合、音鳴りは繰り返し発生します。
このようなケースでは、専門業者による調査と再施工が必要です。

また、リフォーム時にフローリングだけでなく下地構造までチェックするのも重要です。とくに築年数が経っている住宅や、過去に増改築をしている家では、下地のゆがみやたわみが潜在的にあることも多く、それが音の原因になります。
放置せず、まずは無料見積もりや点検を依頼して、「構造の問題かどうか」を明確にすることが第一歩です。

リフォームや張り替えが必要なケースとは?
音鳴りが広範囲で発生していたり、長年放置していた場合は、フローリング全体の張り替えが必要になるケースもあります。
とくに以下のような状態のときは、部分補修では改善が難しい可能性があります。
- 床が沈むような感覚がある
- 歩くたびに“ミシッ”と広範囲で音がする
- 表面材のひび割れや反りが目立つ
症状が軽いうちであれば、費用も抑えつつ改善できる可能性が高くなるので、「まだ大丈夫かな?」と思っている段階で一度プロに相談してみるのが得策です。

ライフアップフロアでは、皆様にぜひフローリング材の品質や質感をお手にとって確認いただきたく、無料サンプルをご用意いたしました。実際の商品をご覧いただくことで、通信販売でよくある後悔も防げるかと思います。カタログも同封しておりますので、ぜひご利用ください。
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鳴らない床材とは?素材選定ガイド
「どうせ床を張るなら、鳴らない素材を選びたい」――多くの方がそう思いますよね。実は、フローリングの“音鳴りしやすさ”は、素材の構造や性質によって大きく差が出ます。

また、選ぶときに「湿度変化への強さ」「構造の安定性」「施工のしやすさ」といった観点を知っておくと、失敗しにくくなります。
この章では、音が鳴りにくい床材の特徴や選び方のポイントを、具体的な素材比較や対策とともにお届けします。

鳴りにくいフローリングとは?素材別の特徴
床材には「無垢フローリング」「複合フローリング」「ラミネートフローリング」など、さまざまな種類がありますが、それぞれに音鳴りしやすさの特性があります。
- 無垢フローリング:天然木をそのまま使用しており、風合いが魅力ですが、湿気や乾燥により収縮・膨張しやすく、鳴りやすい傾向があります。
- 複合フローリング(三層・合板):構造が安定しているため、収縮が少なく、音鳴りリスクも低め。床暖房対応製品も豊富です。
- ラミネートフローリング(KRONOTEXなど):合板に化粧シートを貼ったもので、寸法安定性が非常に高く、鳴りにくいのが特長です。
鳴らない床を選ぶには、「素材の構造」と「住環境への適合性」をしっかり見極めることが大切です。

素材別の音鳴りリスク比較表
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無垢フローリングは本当に鳴りやすい?
無垢フローリングと聞くと「自然素材でおしゃれ。でも鳴るんでしょ?」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?確かに、無垢材は湿度や気温の変化で伸縮しやすいため、音鳴りしやすいという性質がありますが、それは「適切な施工」と「湿度管理」を怠った場合の話です。
実際には、プロによる適切なクリアランス(すき間)設計や、床下の防湿処理を施すことで、音鳴りのリスクは大きく減らすことが可能です。

また、樹種によっても性質が異なります。たとえばオークやカバ材は比較的安定性が高く、音鳴りしにくい傾向があります。
つまり、無垢フローリングでも「選び方」や「施工の仕方」で、音鳴りリスクをコントロールできるということです。「無垢だからダメ」ではなく、「正しく使えば無垢でも快適」という認識を持つことが大切です。

防音・防湿対策とセットで考える床材選び
フローリングの音鳴り対策を考えるときは、「素材の選定」だけでなく、下地との組み合わせや防湿・防音処理もセットで考えることが重要です。
たとえば、遮音マットや防湿シートを敷くことで、下地との摩擦や湿気による収縮を防げるため、音鳴りを未然に抑えることができます。
また、断熱材との併用により、結露や床下湿気の発生を防ぎ、床材の変形を防ぐ効果も。

さらに最近では、クッション付きの床材や吸音性の高いラミネートフローリングなども登場しており、「素材×施工法」の組み合わせがポイントになっています。「音がしにくい素材を選ぶ」だけでなく、「その素材が最も性能を発揮する施工方法を知る」ことも大切です。
鳴らない床を目指すなら、素材と施工の“両面”から考えていきましょう。

水や汚れに強く、お手入れもラクな床材をお探しなら、ライフアップフロアのクロノテックスがおすすめです。高い耐久性と美しい木目調デザインを両立し、キッチンやリビング、ペットと暮らす空間にもぴったり。ドイツ製ならではの精密なつくりで、長く快適に使えるフローリング材です。
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KRONOTEXは音鳴りも安心
「音鳴りしにくい床材って、実際どれがいいの?」と迷ったら、ぜひ注目していただきたいのがラミネートフローリング「KRONOTEX(クロノテックス)」シリーズです。
ヨーロッパ基準の高品質素材で、寸法安定性・耐久性・デザイン性の三拍子が揃った床材として、住宅から店舗・ホテルにまで広く採用されています。この章では、KRONOTEXの特長と静かな床環境を実現する理由を、実例とともにご紹介します。

高耐久ラミネートフローリングの魅力とは?
KRONOTEX(クロノテックス)は、ドイツ製の高性能ラミネートフローリングで、ヨーロッパの厳しい品質基準(E1規格)をクリアした安心の床材です。特に音鳴りに悩む方におすすめできる理由は、以下の3点です。
- 寸法安定性が高く、湿気や温度変化に強い
構造上、天然木のように伸縮が少なく、フロア材のズレや摩擦が起きにくいため、音鳴りが起こりにくい特性があります。
- 4層構造による高い耐久性
表面保護層・装飾層・HDF基材・バランス層で構成されており、摩耗や衝撃にも強く、長期間使用しても音鳴りやたわみが起きにくいです。
- 施工性も◎
クリック式で隙間ができにくく、施工後のズレやたわみが起きにくいため、初期の床鳴りリスクを最小限に抑えられます。
さらに、見た目も天然木そっくりのリアルな木目調なので、「見た目も妥協したくない」という方にもぴったりです。

KRONOTEXの施工事例に見る静かな床環境
実際にKRONOTEXを導入した施設の声を見てみると、「音がしにくく快適」「施工もスムーズで安心できた」という意見が多数寄せられています。
たとえば、軽井沢のホテルやコテージなどでもKRONOTEXは多数採用されており、高級感と静音性を両立させたいシーンで大きな支持を得ています。
【施工事例ピックアップ】

軽井沢のコテージ
新築コテージへKRONOTEXをご採用いただきました。大きな窓から見える自然豊かな環境と調和する落ち着いた色合いと質感が魅力的です。
KRONOTEXはコストパーフォーマンス良いラミネートフロアです。また施工も簡単なのでオススメの商品です。
【写真使用部材】AMAZONE D3572

こうした現場の声は、単なる「カタログスペック」以上に信頼できる判断材料となります。「長く使っても静かで快適な床にしたい」方には、KRONOTEXシリーズは非常におすすめです。
ご紹介したのはほんの一部です。クロノテックスを使った施工事例は、まだまだたくさんあります。住まいのテイストや使い方に合わせた実例をぜひチェックして、理想の床選びの参考にしてみてください。
\\あなたにぴったりの床を見つけるヒントに//
原因を知って後悔しない床選びを
「フローリングが鳴る」――その小さな違和感には、実は明確な原因がありました。湿度や経年変化、施工方法、そして素材選び。音鳴りの背後には、日々の暮らしと密接に関わる“床”の奥深さがあります。
この記事を通じて、原因と対処法、鳴りにくい床材の選び方、そしてKRONOTEXのような優れた選択肢について知っていただけたと思います。
音鳴りに悩んでいる方も、これから床材を選ぶ方も、「知らなかった」ではなく「知っててよかった」と思える選択をしてほしい――それがこの記事の願いです。

コラム監修者からのメッセージ

鈴木 翔吾
・二級建築士・プレカットCAD技術者1級・第二種電気工事士・CLT大臣認定管理技術者
LIFE UP FLOORでは、お客様のご要望に合った高品質なフローリング材を全国販売し、最短当日発送が可能です!お陰様で長野東北信エリアでは販売実績No1となりました。ありがとうございます。
無垢フローリングは樹種によって特性やカラーが異なります。ぜひ、お好みの無垢フローリング材を見つけて、理想とする空間づくりをお楽しみください。木材の購入でお困りの方、設計・施工業者様の皆様からのお問合せをお待ちしております。