旅館リフォームの施工事例|東信カラマツ130 無地 オイル

旅館リフォームの施工事例|東信カラマツ130 無地 オイル

非日常のくつろぎを提供する旅館において、大浴場や客室のお風呂へと続く脱衣所は、心身をリラックスさせるための大切な空間です。今回のリフォーム事例では、その脱衣所の床材として「東信カラマツ130 無地 オイル」を採用いただきました。

両側の壁面が黒色で統一されたシックな空間の足元に、カラマツ特有の赤みを帯びた木肌が敷き詰められています。黒い壁がもたらす静寂で落ち着いた雰囲気と、木材が持つ自然な温かみが互いを引き立て合い、洗練されたモダンな和の空間に仕上がっています。明暗のコントラストが効いた、上質な時間が流れる室内環境が整えられました。

東信カラマツの特徴と「無地」グレードの魅力

東信カラマツは、長野県の東信地方など寒冷な気候の中で育つ針葉樹です。厳しい自然環境の中でゆっくりと成長するため、年輪が細かく詰まっており、一般的な針葉樹の中では比較的硬く、しっかりとした材質を持っています。古くから日本の建築や土木材として暮らしを支えてきた歴史があり、現在でもその力強い木目が高く評価されています。

今回採用いただいた「無地」は、節などの模様を少なく抑え、木目の真っ直ぐな美しさを活かしたグレードです。すっきりとした印象で空間に統一感を出しやすく、落ち着きのある上品な雰囲気に仕上げたい場所に幅広く採用されています。

また、板の幅は「130mm」という規格になっています。標準的な幅よりも少し広めに設計されていることで、床面に現れる板の継ぎ目が少なくなり、ゆったりとしたおおらかな印象を空間にもたらします。

素足に優しい機能性とインテリアとの調和

脱衣所という空間は、お客様が素足で歩く場所です。細胞内に空気を含む針葉樹のカラマツは、触れたときに体温を奪われにくく、足裏に優しい温もりを伝えてくれます。入浴前後の素足に心地よい感触をもたらすという点で、機能的にもこの場所に非常に適した素材です。

デザイン面では、両側の黒い壁面と、カラマツの赤みを帯びた色合いとのコントラストが印象的です。重厚感のある黒色に対し、自然な木の色が温かみを添えることで、空間が暗くなりすぎず、品格と安らぎが共存するバランスの取れた仕上がりとなっています。無地グレードのすっきりとした木目が、洗練された空間デザインを邪魔することなく引き立てています。

表面の仕上げには「オイル塗装」が施されています。木の表面に膜を張らないため、木肌の自然な手触りを直接感じることができます。ツヤを抑えたマットな質感が、照明の光を柔らかく反射し、落ち着いたくつろぎの空間を演出します。

日常のお手入れと長く使い続ける楽しみ

オイル塗装を施したフローリングは、適切なお手入れを行うことで、長く良い状態を保つことができます。日常の清掃は、掃除機がけや乾いたフロアワイパーでの拭き掃除を中心に行います。脱衣所という場所柄、水滴が落ちることがありますが、表面のオイルが木材を保護しているため、早めに乾いた布で拭き取っていただくことでシミを防ぐことができます。

木材の表面を保護し、乾燥を防ぐためには、定期的に専用のメンテナンスオイルを薄く塗布していただくことをおすすめしています。お手入れを重ねるごとに木材に油分が馴染み、自然な艶を維持することが可能です。

また、カラマツは時間を経るごとに紫外線などの影響を受け、色が濃く変化していく特性を持っています。施工当初の明るい色合いから、使い込むほどに深みのある飴色へと育っていく過程を楽しめるのも、無垢材を取り入れた空間ならではの魅力です。

旅館の脱衣所に「東信カラマツ130 無地 オイル」を施工したリフォーム事例をご紹介いたしました。

黒い壁が作り出すモダンで落ち着いた空間に、130mmのゆったりとした幅のカラマツが持つ自然な温もりと、すっきりとした無地グレードの木目が調和しています。素足に心地よい触感と視覚的な美しさが、訪れる方々にリラックスした時間を提供する仕上がりとなっています。

素材の持つ機能性とデザイン性を組み合わせた、安らぎの空間づくりの参考としてお役立ていただければ幸いです。

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