某中学校新築工事|長野県産・東信カラマツを使用
長野県某中学校の新築工事で弊社の東信カラマツをご採用いただきました。
床と壁にもカラマツを貼っております。
特に昇降口と下駄箱付近には、カラマツでは珍しい無節の商品をご採用いただきました。
このすっきりとした風合いはとても美しく、統一感のある空間に仕上がりました。
無節の東信カラマツは、約70㎡分製材してやっと1㎡の無節板をとる事ができます。
その為、数量を確保するのが難しい商品となっております。
ご検討の際は、お早めにご相談ください。
東信カラマツ節あり
他の部屋では東信カラマツ節有の商品をご採用いただきました。
最初にご紹介した無節と比べ節が多く、よりナチュラル感が強く表現されています。
東信カラマツについて
東信カラマツとは長野県の位置する信州地方東北信地区を産地とするカラマツです。長野県は、県土の約8割を森林が占めており、その面積は約105万6千haで、北海道、岩手県に次ぐ全国3番目、森林率でも高知県、岐阜県に次ぐ全国3番目となる、全国有数の森林の産地となっています。そして、広大な森林面積を誇る信州において人工林の99%が針葉樹で、その中の半数以上(55%・約240,000ha)がカラマツによって占められています。
寒冷地に適応するため冬に葉を落とす国内唯一の落葉針葉樹として、厳しい冬に耐えながら地域の林業者によって大切に育てきました。
ウッドショックなどで国産材が見直されている今、注目の木材です。
信州の育林の歴史は古く、今から158年も前に植栽された最古の人工カラマツ林として、長野県御代田町の国有林に現存しています。
森林資源に恵まれた信州において、特に豊富に育成されてきた東信カラマツは人口林のため安定的に供給され、品質も高いことからフローリングや内装材としても重宝されてきました。樹齢80年以上の資源量は長野県が国内の45%を占め、全国一の資源量を保有しています。また小径木は土木材として利用されています。
カラマツは、国産の針葉樹の中でも強度が高く構造用等の建築材としても使われます。
杉などと比べても傷が付きにくいので、フローリングにもおすすめです。加工の仕方によって伸縮、ソリひび割れの可能性がありましたが、近年では加工技術も発達しており、じっくりと乾燥させることで、反りがでにくく、強度・寸法安定性にも優れます。
カラマツの大きな魅力として、美しい風合いがあります。温かみのある褐色の色味は経年変化と共に艶が増し、品の良い柾目や味わいのある板目のコントラストは存在感があります。
辺材は白色、心材は褐色で赤味を帯びているので明るい表情となります。
腐りにくいので、外壁材、外内壁や腰板など、様々な場所に適していますが、フローリングや天井などに使用すると、カラマツの美しさが引き出された華やかな空間になるでしょう。
経年変化によって、落ち着きのある表情を見せてくれるので、モダンな雰囲気を作ることもできます。
カラマツは調湿性が高くダニの繁殖も抑制できます。そして、針葉樹の持つ柔らかさから断熱性・吸音効果の高さも魅力的です。足腰への負担も少く、お子様からお年寄りまで幅広い年齢の方が快適に使える床材といえるでしょう。
国産材が見直されている今、無垢フローリングとして、信州の高原で厳しい冬に耐えながら大切に育てられるカラマツの魅力を味わってみてはいかがでしょうか。