古民家のフローリング張替え|オーク120

古民家のフローリング張替えに【オーク120】をご採用いただきました。
オークは、その堅牢さ、意匠性、長期耐久性、経年美化など、すべての面においてバランスの取れた木材です。フローリング材としては「定番」でありながらも、仕上げ方やグレードによって個性を演出できる柔軟性も持ち合わせています。
■ オーク(ナラ)とは
◉ 学名と分類
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学名:Quercus spp.(クエルクス属)
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分類:ブナ科 コナラ属(落葉広葉樹)
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種類:ホワイトオーク、レッドオーク、ヨーロピアンオークなど複数の亜種が存在します。
◉ 主な産地
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北米(アメリカ・カナダ):ホワイトオーク、レッドオーク
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ヨーロッパ(フランス、ドイツ、ハンガリーなど):ヨーロピアンオーク
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アジア(日本、中国、ロシアなど):ナラ材として分類されることもあります
歴史的背景と文化的価値
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ヨーロッパでは中世より家具や建築の高級材として用いられ、荘厳な空間づくりに寄与してきました。
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日本では「ナラ材」として知られ、和室・洋室を問わず幅広く利用されています。
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耐水性が高いため、ウイスキーやワイン樽の材料としても有名で、芳醇な香りや味わいを引き出す素材としても高く評価されています。
■ オーク(ナラ)フローリングの特徴
1. 重厚感と高級感のある木目
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はっきりとした木目と虎斑(とらふ)模様が特徴的。力強く重厚な印象を与え、空間に格調高さを演出します。
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仕上げによって表情が大きく変わり、クラシックにもモダンにも合う汎用性の高い木材です。
2. 硬くて丈夫な木質
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広葉樹の中でも特に硬く、耐久性に優れた樹種であり、傷がつきにくく凹みにも強いのが特長です。
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土足歩行の多い商業施設や公共空間にも適しており、長期にわたって美観を保つことが可能です。
3. 経年変化が美しい
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時間の経過とともに、表面は深みのある飴色〜黄金色へと変化し、味わいが増していきます。
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長く使うほどに美しさが際立つため、「育てる床材」として愛される素材です。
4. 安定した寸法性と狂いの少なさ
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適切に乾燥・加工されたオーク材は、収縮や膨張が比較的少なく、安定した性質を持ちます。
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無垢材でも施工性が良く、特に床暖房対応の挽板(突板)フローリングにも用いられることが多いです。
5. 多彩な仕上げが可能
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オイル仕上げ、ウレタン塗装、白染色、スモーク加工、浮造り(うづくり)仕上げなど、仕上げの自由度が高いことも魅力です。
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自然系オイルでナチュラルに仕上げたり、ダークトーンで重厚に演出したりと、空間に合わせた幅広い表現が可能です。
6. 調湿性と断熱性
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無垢材であるオークは、湿度を吸収・放出する調湿作用を備え、室内環境を快適に保つ効果があります。
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また、木自体に断熱性があるため、冬場でも足元が冷えにくく、ぬくもりを感じやすいというメリットもあります。



